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鎮静活性を指標としたペル-生薬の科学的および薬理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670943
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関千葉大学

研究代表者

奥山 恵美  千葉大学, 薬学部, 助手 (50204152)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードペル-生薬 / 鎮静活性 / 鎮痛活性 / 体温下降作用 / HIERBA SANTA / Cestrum auriculatum L. / phenol glucoside / palmitic acid
研究概要

向神経作用を有する新しい先導化合物を天然より見出だすため、その原料植物をペル-生薬に求めた。現地において、鎮痛、鎮静の目的で使用されている生薬を中心に12種類の植物を入手した。各植物より作成したメタノ-ル・エキスをマウスに経口投与し、一般行動観察、平常体温下降作用を観察した。また、鎮痛活性を期待して使用されていると判断される生薬に関しては、酢酸ライジング法による鎮痛活性を測定した。その結果、3g/kg投与での一般行動観察において鎮静傾向を示した生薬としては、HIERBA SANTA(Cestrum auriculatum L.),PAICO(Chemopodium ambtosioides L.),CABUYA(Fourcroya andina Trel.),MASTUERZO(Tropaoelum majus L.),VIRA VIRA(Culcitium canescens HBK)であった。有意な体温下降活性がみられた生薬はPAICO(△Tmaxー0.8℃**)のみであり、HIERBA SANTAには若干の下降傾向が観察された。酢酸ライジング抑制活性は、2g/Kg投与において、CEDRON(52.4%*),HIERBA SANTA(44.1%*),ORTIGA(69.4%**)に観察され、3g/kg投与ではVIRA VIRA(66.2%*)にも観察された。(*:p<0.05,**:p<0.01)
さらに、HIERBA SANTAをとりあげ、その活性本体の単離を試みた。試料生薬が少量であったため、腹腔内投与による平常体温降下作用を指標にして行った。メタノ-ル・エキスをヘキサン、酢酸エチル、nーブタノ-ル、水で液々分配し、下降活性の見られたヘキサン画分(300mg/kg,△Tmaxー1.0℃**)酢酸エチル画分(300mg/kg,△Tmaxー1.0℃**)をさらに各種カラム・クロマトグラフィ-で分画を進めた。腹腔内投与での活性物質として、ヘキサン画分よりpalmitic acid(50mg/kg,△Tmaxー1.2℃**)を、また、酢酸エチル画分より新化合物、6ーsecーbutylー1,2,4ーbenzenetriol 2ー0ーglucoside(300mg/kg,△Tmaxー1.0℃**)を単離した。HIERBA SANTAの経口投与による活性に関してはさらに検討が必要と思われる。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] E.Okuyama,S.Nishimura M.Yamazaki: "Analgesic Principles from Aralia cordata Thunb." Chem.Pharm.Bull.39. 405-407 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 奥山 恵美、高麗 宏、山崎 幹夫: "インドネシア産生薬の薬理活性成分に関する研究(第3報)Brucea javanica(L.)Merr.の毒性成分" 薬学雑誌. 110. 834-838 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] E.Okuyama,C.F.Hossain M.Yamazaki: "Monoamine Oxidase Inhibitors from a Lichen,Solorina crocea(L.)Ach." 生薬学雑誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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