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生合成プロセスに準拠したイオノフォア抗生物質Tetronasinの合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670948
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

野村 敬一  富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (30019111)

研究分担者 堀 耕造  富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (50173612)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードテトロン酸 / 3ーアシル・テトロン酸 / HornerーEmmons反応 / テトロナシン / イオナフォア抗生物質
研究概要

題記Tetronasin(1)の合成を目標に,基礎研究として,3-アシルテトロン酸部からの,シクロへキサン環部,さらには,環状エ-テル部の構築を目指している.その方法として,3位のアシル基のα位がphosphonateとなったテトロン酸(2)を合成し,HornerーEmmons反応,さらには,分子内Michael反応を行なうこととした.
その成果として,1)3ー(diethoxyphosphinoyl)acetyltetronic acid(2)の短工程での合成法を確立した.また,3ー(2ーdiethoxyphosphinoyl)propionyltetronic acid(3)を合成した.これは,我々が開発したテトロン酸の3位アシル化反応[Chem.Pharm.Bull.,34.5166(1986)]を応用したものである.
2)ついで,2を用いて,アルデヒド類とのHornerーEmmons反応での3位にα,βー不飽和アシル基を持つテトロン酸(4)への効率的な変換法を開発した.
3)さらに,3を用いて,HornerーEmmons反応を強塩基(nーBuLi)から弱塩基(K_2CO_3)での反応条件で検討したが,目的の化合物は得られず,テトロン酸の5位にアルデヒドが反応したalkylidene体を得るにとどまった.(3位のアシル基のα位にメチル基を有するため反応性低下と判断).
4)2)で述べた2のアルデヒドとの反応により得られた5についての分子内Michael反応により3ー(cycloーhexyl)acetyltetronic acid(6)への変換を試みたが目的は達していない.
以上,3),4)については,成果はあがっていないが,今後は,Tetronasin(1)は家畜の成長促進作用があることから,ICI社による実用化,非天然型化合物の合成研究がなされている状況下,2を出発物質として,7を合成し,ポリエン環化反応により単純化した8の合成をおこないたい.
以上の結果は日本薬学会第111年会(平成3年3月30日)で発表の予定30TBー3ー2"α,βー不飽和ー3ーアシル・テトロン酸の合成"

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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