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オキシインド-ル類よりアゼピノインド-ルの合成

研究課題

研究課題/領域番号 02670957
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関長崎大学

研究代表者

古川 淳  長崎大学, 薬学部, 教授 (60039633)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアゼピノインド-ル / 1ーアザジエン / スピロ化合物 / 環化付加反応 / 水素化アルミニウムリチウム
研究概要

アゼピノインド-ル類は,生理活性を有する多環性のインド-ルアルカロイドの重要な合成中間体であるばかりでなく,医薬品的にも興味ある化合物群である。しかし,それらの合成報告例は少ない。
本研究は,アゼピノインド-ル類の簡易合成を目的として行った。まず,アザジエン類とα,βー不飽和系を有する3ーフェナシリデンオキシインド-ル類を親ジエン試薬として,4+2環化付加反応を検討した。この実験では,容易に調製され,かつ比較的安定なアザジエンとして,主にメタクロレインーN,Nージメチルヒドラゾンを使用した。
アザジエンと3ーフェナシリデンオキシインド-ル類とを,アセトニトリル中,室温で攪拌するとスピロ環化付加体が好収率で得られた。ついで,これらスピロ環化付加物をテトラヒドロフラン中,水素化アルミニウムリチウムで環元し,塩化アンモンで処理すると,目的としたアゼピノ〔3,2ーb〕インド-ル誘導体がジアステレオマ-として,30〜50%の収率で得られた。この反応は,WagnerーMeerwein転位機構で進行するものと推定され,生成物は異性体であるアゼピノ〔2,3ーb〕インド-ル誘導体とも考えられる。生成したアゼピノインド-ル類の機器デ-タからは,その構造を確定することができなかった。これについては,今後さらに検討する必要がある。
一方,ヘテロスピロ化合物の合成を目的として,Nenitzescu反応を応用し,3ーフェナシリデンオキシインド-ルとβーアミノクロトン酸エステルとの反応を行った。生成物は,期待したスピロ化合物ではなく,フェナシリデン基の部分で閉環した3ー(2ーピロリンー5ーオンー4ーイル)オキシインド-ル誘導体であった。このため,目的としたアゼピノインド-ルへの変換は行うことができなかった。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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