研究課題/領域番号 |
02670975
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
早川 和一 金沢大学, 薬学部, 助教授 (40115267)
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研究分担者 |
山本 敦 富山県衛生研究所, 研究員
宮崎 元一 金沢大学, 薬学部, 教授 (50009164)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 環境汚染物質 / イオンクロマトグラフィ- / 吸光度検出 / 電気伝導度検出 / 化学発光検出 / 偏光吸光度検出 / 自動前処理 / 機能性溶離剤 / 電気化学還元化学発光検出 / 炭酸 / リン酸 / ジントロピレン |
研究概要 |
1.イオンクロマトグラフィ-(IC)の保持・溶出機構解析:溶離剤成分と試料成分の挙動解析から選択的ピ-ク増感・抑制の理論を提案し、微量リン酸の分析に応用した。Hooverモデルに基づく関係式に新しく溶離剤間分離係数を導入し、二塩基酸溶離液系でも試料成分と溶離静成分の挙動が理論的に推定できるようにした。2.自動前処理IC:カラムスイッチング法の導入により、陰イオン分析を妨害するアルカリ土類金属のオンライン除去ICを開発した。このシステムは、生活雑排水中のリン酸分析を妨害する成分のオンライン除去にも有効であった。また、電気伝導度検出ICで報告されている自動濃縮分析システムを吸光度検出ICについて考案した。このシステムは、極地氷床コアや雨水等の希薄環境試料の分析に有効であった。3.吸光度検出IC用機能性溶離剤:配位子交換吸光度検出IC理論に基づく光学異性有機酸の分析法を開発した。本法で前処理なしに清涼飲水中の添加リンゴ酸の分析ができた。4.炭酸のIC:大気中の二酸化炭素の妨害を除去して微量炭酸が分析できる窒素通気ーイオン排除クロマトグラフィ-を開発した。これにより雨水中の炭酸が数種の低級有機酸と同時分析できた。5.偏光吸光度検出法:吸光度検出セルの前後に二枚の偏光子を設置すると、吸光度変化量はセル内に存在する光学活性物質の濃度に比例するという偏光吸光度検出理論を提案した。本法は紫外・可視吸収がなく光学活性がある糖などの分析に適用でき、その検出感度も優れていた。6.化学発光検出HPLCによるニトロピレン類の超高感度分析法:オンライン電気化学還元ー化学発光検出HPLC及びオフライン化学還元ー化学発光検出HPLCによるニトロピレン類の超高感度分析法を開発した。これらの方法で、ニトロピレン類の主要排出源の一つと言われているディ-ゼル及びガソリン自動車排ガス中のジニトロピレンが分析できた。
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