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重金属によるポリクロ-ンBリンパ球活性化の誘発機構

研究課題

研究課題/領域番号 02671011
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関帝京大学

研究代表者

大沢 基保  帝京大学, 薬学部, 教授 (30129978)

研究分担者 高橋 和子  帝京大学, 薬学部, 助手 (90163245)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードポリクロ-ン活性化 / Bリンパ球 / Tリンパ球 / 重金属 / カドミウム / 免疫グロブリン
研究概要

カドミウム(Cd)や水銀などの重金属は,Bリンパ球のポリクロ-ン活性化(以下PBAと略す)を起し、自己抗体を含む抗体産生を促進する。本年度はBALB/cマウスの脾細胞培養を用い,CdによるPBA誘発におけるTリンパ球の役割を明らかにする目的で,以下の2点を検討した。
1.PBA誘発におけるTリンパ球及びそのサブセットの関与の解析
マウス培養脾細胞にPBAを誘発する10uMCdの処理は,マイトジェン反応の選択的阻害を生じることから,Tリンパ球に選択的に作用することを明らかにした。また,Tリンパ球欠損のBALBヌ-ドマウスの培養脾細胞では,CdによるPBA誘発が生じないが,これに正常マウスの精製Tリンパ球を添加するとPBAが誘発され,Tリンパ球の必要性が証明された。さらに,正常脾細胞から抗L3/T4抗体処理によりヘルパ-T(T_H)細胞を除くと,CdによるPBA誘発が消失することから,T_H細胞がCdによるPBA誘発に関与していることが示唆された。
2.PBA誘発におけるTリンパ球由来液性因子の関与の有無の検証
動物実験では水銀によるPBA誘発でIgEが増え,インタ-ロイキン4(ILー4)の関与が示唆されているため,Cd処理培養脾細胞の培養液を回収し,免疫グロブリン種をELISA法で定量した。その結果,CdのPBA誘発により全免疫グロブリン産生が著しく増えたが,その分子種は主としてIgMであり,IgEではなかった。また,Cd添加培養後の回収培養液をCd未処理の培養脾細胞に加えると,PBAが誘発される予備的知見を得た。これにより,CdによるPBA誘発では,水銀と異なりILー4以外の液性因子が主に関与している可能性が示された。
以上により,CdによるPBA誘発にはTリンパ球,とくにT_H細胞の存在が必要であることが示され,PBA誘発に関与する液性因子の検討により,新しいPBA誘発機構の存在が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] F.OTSUKA: "Differential susceptibility of Tーand Bーlymphocyte proliferation to cadmium;Relevance to zine requirement in Tーlymphocyte proliferation" ChemicoーBiologica Interactions. 78. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] M.OHSAEA: "Modulation of the immune response by trace elements In:Trace Elements in Clinical Medicine(Ed.H.Tomita)" SpringerーVerlag Tokyo, (165-171)504 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-03-31   更新日: 2016-04-21  

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