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骨髄ストロ-マ細胞による造血因子産生とその発現調節機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02671124
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京大学

研究代表者

小澤 敬也  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30137707)

研究分担者 浅野 茂隆  東京大学, 医科学研究所, 教授 (50134614)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードストロ-マ細胞 / GーCSF / ILー6 / 遺伝子発現調節 / 細胞接着
研究概要

骨髄ストロ-マ細胞の研究はこれまで造血支持能という観点から行われてきたが、本研究ではその造血因子産生の生物学的検討した。
1.骨髄ストロ-マ細胞による造血因子産生の生物学的検討。
ヒト骨髄ストロ-マ細胞株(KM102)および初代培養ヒトストロ-マ細胞がILー1,LPS刺激によりGーCSF,ILー6を産生することをNorthern分析と酵素免疫法により確認した。また、in situハブリダイゼ-ション法により初代培養骨髄ストロ-マ細胞では一部のものがILー1,LPS刺激に反応して多量のGーCSFmRNAを発現することが判明した。造血因子の恒常的産生に関しては、マウス骨髄性白血病細胞株NFS60をPA6ストロ-マ細胞株と共培養するとGーCSFおよびILー6の産生が誘導され、骨髄系細胞とストロ-マ細胞の接着の重要性が示唆された。
2.ストロ-マ細胞における造血因子遺伝子発現調節機構に関する検討。
GーCSF,ILー6遺伝子の5'側プロモ-タ-領域を含む塩基配列をCAT遺伝子に連結し、それぞれのプラスミドをKM102細胞に導入し、CATアッセイによりプロモ-タ-活性を調べた。その結果,ILー1刺激でCAT活性の強い誘導が認められ、ILー1は転写レベルでGーCSF,ILー6の産生を亢進させることが判明した。次に,GーC5FcDNA 3'非翻訳領域にあるATーrich塩基配列をpRSVCATのCAT遺伝子3'非翻訳領域に挿入し,KM102細胞への導入実験によりこのATーrich塩基配列の役割を調べた。その結果,3'ATーrich塩基配列の存在によりCAT発現が抑制され,ILー1刺激によりCAT活性の部分的回復がみられた。即ち,ILー1がGーCSFmRNAの崩壊過程を抑制したものと考えられる。以上の結果から,ILー1刺激によるストロ-マ細胞からの造血因子産生には、転写および転写後の両方のレベルでの発現調節機構が存在するものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Naoki Uemura: "Molignant transformation of an ILー3ーdependent myeloid cell line by activated oncogenes" Acta Haematologica Japonica. 53. 1473-1482 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Kenzaburo Tani: "Expression of granulocyte and granulocyteーmacrophage colonyーstimulating factors by human nonーhematopoietic tumor cells" Growth Factors. 3. 325-331 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoshi Watari: "Production of human granulocyte colonyーStimulating factor by bone marrow stromal detected by enzyme immumoassay and in situ hybridization" Blood.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Keiya Ozawa: "Hematologic Growth Factors,With Emphasis on GーCSF" Excerpta Medica,Ltd.,

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Kenzaburo Tani: "International Symposium on Myelodysplastic Syndrome Cytokine" Elsevier,

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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