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癌遺伝子を導入した,トランスジェニックマウスを用いた,造血幹細胞株の樹立

研究課題

研究課題/領域番号 02671127
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関大阪大学

研究代表者

小川 啓恭  大阪大学, 医学部, 助手 (80194447)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードトランスジェニックマウス / Abelson ウイルス / 骨髄幹細胞
研究概要

我々は,研究室で独自に樹立した,abelsonウイルスの温度感受性株(tsーabl)を,マウス受精卵に注入することによって,骨髄幹細胞株の樹立を目ざしている。国立神経センタ-の花岡氏との共同研究で,tsーablのtransgenic mouseへの導入を試みたが,マウスの尾のSouthern blot解析の結果,マウスへの遺伝子導入効率は,極めて低かった。つまり,導入遺伝子である,tsーablが,マウスのembryogenesisに悪影響を与えていることが推測された。そこで,マウスの胎生期におけるtsーablの発現を最小限に抑えるために,inducible promoterである,ヒトmetallothionein promoterの下流に,tsーablを連結した組み換え体を合成した。さらに,薬剤による導入細胞の選別を可能にするために,Neo遺伝子をタンデムにつないだ。これをマウス受精卵に導入して,現在そのtransgenic mouseを得ようとしているところである。また,ヒト慢性骨髄性白血病の腫瘍細胞は,骨髄幹細胞レベルで,腫瘍化していることが知られている。そして,Philadelphia染色体は,慢性骨髄性白血病患者の90%以上の例で認められ,この染色体異常によって生じる,bcrーabl融合遺伝子は,慢性骨髄性白血病の病因に深く関係している。ablはbcrとの融合遺伝子の形になって,始めて,骨髄幹細胞で,有効にその癌遺伝子としての活性を示すようになる可能性もある。そこで,我々は,bcrーtsーablという融合遺伝子の形にし,さらにmetallothionein promoterをつけた,組み換え体を合成した。現在,これをmouseの受精卵に注入しようとしている。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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