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乱流プラズマ中の波動の長時間相関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02680010
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 プラズマ理工学
研究機関徳島大学

研究代表者

森 一郎  徳島大学, 工学部, 教授 (90035600)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードソリトン / プラズマ乱流 / 非線形 / ビ-ム・プラズマ
研究概要

この研究は電子ビ-ム・プラズマ系に発生する乱流プラズマ中で、不規則に発生、消滅を繰り返している高域混成波ソリトンとイオン波乱流の相互作用を実験的に調べたものである。その結果として次の事柄が明かになった。
1)高域混成波ソリトンは集合し易い性質を持ち、その集合したソリトンの包絡線をフ-リエ分析すれば、イオン波のスペクトルが得られる事から高域混成波ソリトンの集合でイオンが発生すると考えられる。
2)プラズマ中にイオン波ソリトンの発生が確認されたが、これが高域混成波の窪みに入り込み“対"を作る現象が見られた。そこで高域混成波ソリトンが群速度で移動する際、共にイオン波ソリトンを輸送するものと考えられる。後進波である高域混成波の群速度がプラズマ密度の高い容器中央部分で零になる事が予想されるが、丁度この附近に強力な高域混成波とイオン波の対が定常的に存在する事から、高域混成波によるイオン波ソリトンの輸送と場所的輸送停滞がもたらす混成波とイオン波のエネルギ-蓄積が生じるものとみられる。
3)イオン波ソリトンの出現する時刻に高域混成波ソリトン(非線形ランダウ減衰により三角波形を示す)の尾部に振幅振動が発生する事が判明した。これはイオン波ソリトンが捕捉粒子を介して高域混成波と相互作用をした結果と推測されるが、この現象は上記の高域混成波の窪みにイオン波ソリトンが入り込む機構を表わすものと考える。
4)その他、高域混成波の波高値と出現確率を調べ、熱平衡のボルツマン統計から大きくずれた非平衡過程である事、非線形ランダウ減衰の証拠が得られるなど多くの知見を得る事ができた。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 森 一郎、斉藤 貴明、大宅 薫: "SolitonーCoupling between an Upper Hybrid Wave and an Ion Wave in a BeamーPlasma System" 第20回電離気体に関する国際会議(ICPIG),(於イタリア,ピサ1991年7月8日〜12日). (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 森 一郎,大宅 薫: "Nonlinear Mode Coupling and Instabilities in a BeamーPlasma System" 米国物理学会刊行雑誌 Physics of Fluids.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 森 一郎、大宅 薫、近藤 俊昭、齋藤 貴明: "高域混成波とイオン波との相互作用" 電気学会プラズマ研究会資料EPー90ー106. (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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