研究概要 |
研究実施計画に従い実績を述べる. 1.山岳地形について 再帰的に尾根線を自動生成するデ-タ増幅型のアルゴリズムを開発し,その有効性をシミュレ-ションにより確認した.季節感の表現の開発の一貫として,積雪のある山岳景観のレンダリング法を開発した. 2.樹木について 枝の枝垂れの多くや樹冠の形成は芽の向日性によるとする仮定の有効性を計算機シミュレ-ションにより検証した. 3.水流について 既開発の流体粒子の行動モデルをミラククラウンのような水滴の動きもシミュレ-ション可能なものへと拡張することを試みた. 4.炎・煙について 渦場と粒子の行動モデルと,粒子の流れで表現された煙や炎のレンタリング法を開発し,その有効性をシミュレ-ションにより確認した. 5.ひび割れについて うわ薬の厚さを決定するためのうわ薬の“垂れ"のシミュレ-ション法とうわ薬の厚さに応じて動作する行動モデルを開発し,その有効性をシミュレ-ション例により確認した. 6.その他について 岩盤中の節理に従った岩場形状の生成アルゴリズムと侵食アルゴリズムの開発を試み,良好な感触を得ている. 7.成果の公表について (1)はテレビジョン学会誌に,(2)は電子情報通信学会論文誌に投稿中である.また,CG作品(スライド)をACMーSIGGRAPH'91に投稿している.さらに,いずれについても,情報処理学会全国大会,NICOGRAPH'90,および情報処理学会「グラフィクスとCAD」研究会などにおいて講演発表を行った.
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