研究概要 |
アルゴリズムの視覚化の方法として,どのように表示すると人間にとってアルゴリズムの構造が理解できるかを調べた.並列プロセッサの通信状態を把握することは多くのアルゴリズムの構造を知る上で有効であることを確かめた. この結果をふまえ,並列アルゴリズムのSIMD計算機(単演算多デ-タ)モデルにおける実行状態をアニメ-ションにするシステムを作成した.このシステムは,Pascal風言語に並列処理機能を取り入れたものでアルゴリズムを記述し,このプログラムを実行することにより得られる,プロセッサ間の通信状態から,視覚化規則を作成することによって視覚化情報を生成する.表示するための情報生成を通信状態の規則を組み合わせることによって,各種の表示を行なうことができる.現在,プロセッサ配置がSIMDモデルに限定されているが,通常の並列アルゴリズムに適用ができる.この結果を基に,より一般的な並列計算機モデル上でのアルゴリズムの視覚化が可能となるように拡張を試みている. また,超立法体結合ネットワ-クを中心に,プロセッサにブロ-ドキャストを行なう場合のアルゴリズムと解析を行なった.ブロ-ドキャストを用いた場合の並列アルゴリズムの視覚化のための方法を行なうための基礎として,通信の状態をとらえている.この結果として,通信時間が〓log_<t+1>N〓+2でできることを示した.また,故障したプロセッサがある場合にはn+〓(k+1)/t〓でできることを示した.
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