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アイコンの認知工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02680026
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 情報学
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

森本 一成  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教務職員 (00127169)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードアイコン / 認知工学 / ヒュ-マン・インタフェ-ス / 視覚心理 / メタファ / グラフィカル・ユ-ザ・インタフェ-ス
研究概要

アイコンの絵柄と機能のマッピングが悪いと,ユ-ザは混乱しコンピュ-タの操作性の低下を引き起こす.このため如何にしてこのマッピングをよくしてわかりやすいアイコンを設計するかが問題である.ユ-ザにわかりやすいアイコンを設計するための重要な要素の一つにユ-ザの認知特性がある.認知しやすさを左右する要因にアイコンの形や大きさなどが考えられ,これらの要因について検討するために,ユ-ザの視覚特性と画面の解像度の関係からアイコン構成ドット数とアイコン構成密度を変えアイコンを設計し,これらのアイコンについて認知評価実験を行った.使用したディスプレイは4種類で,それぞれのドット間隔は0.25mm,0.28mm,0.31mm,0.39mmであった.ドットの形状はドット間隔が0.25mmのディスプレイのみ矩形で,それ以外は円形であった.使用したアイコンは12×12mmの領域に16本,8本,4本,2本の平行線を描いたパタ-ンと,推直に描いたパタ-ンの8種類である.これらのアイコンを40cmの距離から観視させたので空間周波数はそれぞれ0.91cpd,0.46cpd,0.23cpd,0.11cpdに相当する.いずれも白地に黒線で描かれている.また,これらのアイコンの基本構造を包含したアイコンを8種類作成した.評価の結果,アイコンの構成ドット数と認知力とは逆S字関数になり,モニタの解像度が上がるにつれてドット数の少ない方向へシフトすることがわかった.また,眼の空間周波数は視距離40cmでの影響は見られず,絵柄の内容に大きく依存するものと思われる.したがって,実際の使用上において認知力はアイコン構成ドット数,構成密度,および画面の解像度の関数で表現できた.これはアイコン標準化のための基礎的な設計指針になると思われる.このように基本図形に関してはある程度の指針が得られたが,今後の課題は絵柄の内容との相関関係を検証していくことである.

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 宮本 茂樹: "アイコンの絵柄印象とわかりやすさの要因分析" Human Interface. 5. 143-148 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 森本 一成: "GUI環境における必需品アイコンのデザイン作法" Information. 10. 52-57 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 森本 一成: "メタファとしてのアイコン" 第1回ヒュ-マン・インタフェ-ス・アドバンスト・シンポジウム. 9-17 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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