研究課題/領域番号 |
02680038
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鬼頭 純三 名古屋大学, 医学部, 助教授 (60022802)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | スンクス / 運動性脳神経核 / 三次元画像解析 / HRP標識法 / house musk shrew / facial subnuclei / three dimensional display / somatotopy |
研究概要 |
本研究は新しく実験動物化されたスンクスの脳における核、路の同定とその立体的配列を明らかにする目的で行った。スンクスの脳は嗅覚系、三叉神経系の巨大な発達と、視覚系、新皮質系の極端な未発達という特徴をしめし、神経核や神経路の配列が他の実験動物とは大きく異なっていて、核や路の相対的位置関係のみからこれを同定することには危険が伴う。中枢神経系の立体的位置関係を明らかにするため三次元立体構築を行うとともに、重要な目印となる遠心性脳神経核のHRP逆行性取込をもちいて実験神経学的な同定を行った。 1.顔面神経核の亜核と末梢支配の中枢性局在について まずスンクスの顔面神経核の三次元立体構築を行い、外側核、内側核、背側核、中間核および副核の5亜核に分けられる事とその細胞構築を明らかにした。HRPによる逆行性標準の結果、亜核の末梢支配は未梢領域の背ー腹の配置が核内でも背ー腹に、吻ー尾方向の配置が外側ー内側に反映され、顎二腹筋後腹が副核に支配されるという基本的核内局在は他の動物種と同様であった。亜核の境界は他の動物種ほど明瞭ではない。 2.迷走神経背側核と舌下神経核について 迷走神経背側核は最後野に尾側から顔面神経核の尾側端あたりまで続く。疑核は三叉神経下行路核の腹内側で、迷走神経運動根の通路上およびその内側にかけて存在し、Periam bigual areaは根の腹内側に観察される。舌下神経核の吻尾方向の広がりは迷走神経背側核よりはるかに小さい 3.外眼筋の運動核(動眼神経核、滑車神経核、外転神経核) 外転神経核は顔面神経膝の腹側で下行根近くに存在する。滑車神経核と動眼神経核は内側縦束の背側に接して存在し外転神経核同様細胞数は極めて少なく明瞭な核塊は形成しない。滑車神経核と動眼神経核は一部重複しているようである。
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