研究課題/領域番号 |
02680041
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
重田 定義 東海大学, 医学部, 教授 (90055707)
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研究分担者 |
加藤 秀樹 実中研, 遺伝研究室, 室長 (30142053)
吉田 貴彦 東海大, 医学部, 講師 (90200998)
三澤 哲夫 東海大, 医学部, 講師 (80056340)
相川 浩幸 東海大, 医学部, 助手 (40102850)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 学習行動 / 近交系ラット / 神経伝達物質 / 神経科学 / 学習 / ラット / アセチルコリン / モノアミン / 免疫機能 / 遺伝子マップ / 近交系 / 高学習ラット / 脳内神経伝達物質 / 遺伝的プロファイル |
研究概要 |
1.行動学的検討結果 各種の学習試験による学習能力の比較では,レバー押し電撃囲避学習試検のみならず,E型水迷路学習試験およびシャトル箱による電撃囲避学習試験においても,THAラットはJcl-Wistarラットに比べてすぐれた学習習得成績む示した。 2.神経化学的検討結果 脳内神経伝達物質の比較では、線状体のAch放出量についてはTHAラットはJcl-Wistarラットよりも多かったが,大脳皮質では両系統間に差はなかった。スコポラミンにたいするAch放出の反応については、大脳皮質ではTHAラットはJcl-Wistarラットに比べて高かったが、線状体においては差が認められなかった。また、モノアミン代謝物の放出量については、THAラットとJcl-Wistarラットの間に差はなかった。 3.遺伝学的検討結果 遺伝的背景の比較では、遺伝子座におけるアミラーゼ-I遺伝子が、THAラットとJcl-Wistarラットとは異なることが判明した。 4.免疫学的検討結果 免疫機能の比較では、リンパ球亜分画試験でTHAラットがJcl-Wistarラットに比べてT細胞亜分画が多く、とくにTh細胞が多かった。リンパ球幼弱化応答試験、リンパ球混合培養試験においては、両系統間に差はなかった。 以上の検討結果から、Jcl-Wistar系から発展したこの近交系THAラットは、行動学的、神経化学的、遺伝学的、免疫学的にもユニークな特徴を有することが示され、脳科学研究における実験動物としての有用性が示された。
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