研究課題/領域番号 |
02680076
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
並木 和子 椙山女子学園大学, 生活科学部, 教授 (90065011)
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研究分担者 |
山中 みどり 椙山女子学園大学, 生活科学部, 助手 (60139962)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 野菜の血小板凝集抑制作用 / 果物の血小板凝集抑制作用 / イワシ調理加工法別血小板凝集抑制作用 / イワシ加工品の血小板凝集抑制 / 食品による血栓症予防 / 抗血栓食 / 茶浸出液の血小板凝集抑制作用 |
研究概要 |
本研究は、近年増加傾向を示している心筋梗塞や脳梗塞などの血栓性疾患を薬剤に頼ることなく食生活の管理によって予防することを目的としており、以下のような成果を得た。 1.我々が日常摂取している多くの野菜・果物類について、これら食品の血小板凝集抑制作用をヒト血液を用いるin vitro系試験で調べ、かなりの野菜・果物類に血小板凝集を抑制する効果を認めた。また魚介類については、EPA、DHAなどの血小板凝集抑制物質を含むことで注目されているイワシを中心に調理・加工方法別の血小板凝集抑制効果を調べ、調理方法では焼魚、フライが比較的生に近く、加工食品では佃煮、乾干し、練製品のはんぺん等に効果が残存することが認められた。 2.in vitro系の実験で、血小板凝集抑制試験を行ったこれら多くの食品について、血小板凝集の抑制効果の実験値をもとにして食品100g当りの効果点を定めた。 3.各食品の抗血栓効果による点数を考慮し、且つ変化に富んだメニュ-を作成した。また別に抗血栓を考慮しない普通食メニュ-について点数を算出して両者を比較をした所、抗血栓食の点数は1日約1000点以上となるが、普通食ではその1/3程度の点数であった。 4.1日約1000点以上なる抗血栓食メニュ-を5人の健常人が3日間摂食を続けることとし、その直後に血液を採取して血小板凝集作用を調べた所、被検者すべてにおいて、血小板凝集力が低下する傾向が認められた。この結果in vitro系での食品の血小板凝集抑制試験を根拠として作成した抗血栓食は、in vivoにおいても有効であることが分り、血栓予防の可能性が示唆された。
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