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卵蛋白質に対するモノクロ-ナル抗体の作製とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 02680085
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関京都女子大学短期大学部

研究代表者

成田 宏史  京都女子大学短期大学部, 助教授 (30155999)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
キーワードモノクロ-ナル抗体 / 抗原決定部位 / 高次構造 / 変性 / 卵黄膜 / オボトランスフェリン / オボアルブミン
研究概要

1.VMOI(Vitelline Membrane Outer I)は鶏卵卵黄膜を構成する分子量17000の蛋白質である。まず,卵黄膜からのVMOIの純化法を確立し,その全一次構造を決定した。円二色性分析の結果,本蛋白質はαーヘリックスをほとんど含まない特徴的な高次構造をとっていることが判明した。かかる構造上の特性を免疫学的に解析する目的で,常法に従いVMOIに対するモノクロ-ナル抗体を作製した。得られた6つの抗体のうち1つのエピト-プがVMOIのN末端から70〜93番のアミノ酸残基内にあることを決定した。今後他の抗体も同様に解析し,これらの部位がVMOIの高次構造上どのような意味を持つかを変性との関連において解析する予定である。
2.オボトランスフェリン(OTF)に対しては5つのモノクロ-ナル抗体が得られた。OTFは,各々1つの鉄結合部位をもち構造的にもよく似た,Nー末端側,Cー末端側の2つのドメインからなっているが,5つの抗体ともNー末端側ドメインしか認識しなかった。また,これらの抗体の認識部位はトリプシン処理に対して高い感受性を有していることも判明した。OTFのNー末端側には構造上何らかの突出した部位があるのかもしれない。
3.オボアルブミン(OVA)に対してはその疎水的吸着変性状態,熱変性状態を認識するモノクロ-ナル抗体が得られたが,未変性状態を認識するものは現在のところ得られていない。これはOVAが非常に変性し易い蛋白質であることから,免疫操作(アジュバンドの作製)中に変性してしまうためと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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