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快適温熱条件選択行動に及ぼす年齢の影響

研究課題

研究課題/領域番号 02680087
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関国立公衆衛生院

研究代表者

栃原 裕  国立公衆衛生院, 生理衛生学部, 室長 (50095907)

研究分担者 吉田 敬一  実践女子大学, 家政学部, 教授 (20053738)
内山 巌雄  国立公衆衛生院, 労働衛生学部, 部長 (20151897)
大中 忠勝  国立公衆衛生院, 生理衛生学部, 主任研究官 (20112716)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
キーワード高齢者 / 快適温度 / 高温曝露 / 直腸温 / 皮膚温 / 血圧 / 温冷感
研究概要

63〜73歳の女子高齢者10名(高齢群)と19〜27歳の女子若年者10名(若年群)を対象に、暑熱曝露された後の快適温度選択行動及び快適温度を被検者が快適となるように制御する方法で調査した。着衣条件は一定にした(0.35clo)。実験は、常温室(25℃,60%)に10分間、その後30分間、常温もしくは暑熱(35℃,60%)に曝露させ、再び常温室に戻り90分間滞在させた。その間、室温制御を手元のスイッチで行なわせた。なお自己制御開始時の気温は25℃であるが、0.4℃/分で徐々に低下していくように設定した。少しでも不感を感じたらスイッチを逆の方向に倒し、室温を0.4℃/分で上昇させた。実験中、定期的に、直腸温、8部位に皮膚温、口腔温、血圧、心拍数等の生理反応を測定し、同時に温冷感,快適感等の心理反応の申告を受けた。
自己選択中にみられた最高温度は,常温曝露および暑熱曝露でも両群ともほぼ同じ値であった。高齢群,若年群ともに常温後にくらべ,暑熱後の方が個人差が大きく、特に高齢群では著しかった。自己制御中にみられた最低温度は、両曝露条件とも両群間に有意な差は認められなかったが、高齢群は若年群にくらべ,低温であった。最高温度と最低温度との差である温度幅は,常温後,暑熱後とも高齢群の方が幅が広い。
本研究では,暑熱曝露後の冷房温選択行動として夏季の実生活に即して実験を行った。今回行った限りでは,高齢群は若年群にくらべ温度選択機能がやや劣る程度であった。しかし、高齢群では個人差が大きく,高齢者の生理機能の低下については各人により,かなり異なり適切に室温を制御し得なかった例もあった。高齢者では,その様な人の存在を考慮した対応が必要であろう。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大中 忠勝,栃原 裕,他: "自己選択による高齢者の快適温度に及ぼす暑熱曝露の影響" 生理人類誌. 10(4). (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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