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西欧中世の理論算術の展開…ヨルダヌス『算術』の写本研究

研究課題

研究課題/領域番号 02680094
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 科学技術史
研究機関神戸大学

研究代表者

三浦 伸夫  神戸大学, 教養部, 講師 (20219588)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードヨルダヌス / 中世の数学 / 写本研究 / ルフェ-ブル・デタ-プル
研究概要

ヨルダヌスの『算術』は中世理論数学の代表的著作である。にもかかわらずその校訂版はまだ作られていない。本研究では,現在16の知られている写本のうち4つを用いて,命題に関する部分の暫定的な編集版を作った。使用写本はつぎのものである。(Paris,BN.のものは1つも入手できなかった)
Firenze,BNC.MS.Conv.soppr.J.I.32,fols.167^vー211^v
Vatican,MS.Ottob.lat.2069,fols.11^rー51^v
London,BL.MS.Harley 4973,fols.1^rー33^v
Venice,MS.Lat.Z.332,fols.40^rー85^v
暫定的に判明したことはつぎのことである。
1.『算術』は極めてユ-クリッド的ボエチウス的な理論書であって,中世の大学での使用に耐えられるものであったこと。ルフェ-ブル・デタ-プルがなぜフランス・ルネッサンスにヨルダヌスを印刷(1496年)したかは,それがボエチウス『算術』の次に読まれるべきものと考えたからであろうということ。
2.アラビア数学の影響はみられないということ。また同様に,当時大学外で大いに盛んであったイタノア式実用数学とは無縁であったということ。
3.写本には少なくとも2つの系統があるということ。
4.ルフェ-ブル・デタ-プルによる編集版はかなりの点で写本類から逸脱していること。つまり,彼は何かを付け加えたり,証明を変えたりしたこと。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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