研究課題/領域番号 |
02680106
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
|
研究機関 | 筑波大学 (1991) 鳥取大学 (1990) |
研究代表者 |
大熊 廣明 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (30108790)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 学校体操教授要目 / 桜井恒次郎 / 福岡県体育 / 香川県体育 / 永井道明 / 体操講習会 / スウェ-デン体操 / 体操教材 / 解剖・生理学的体操論 |
研究概要 |
本年度の研究課題は、学校体操教授要目の展開期における体操の実際を明らかにすること、特に、解剖学者桜井恒次郎の体操論の影響を、当時学校体操が盛んであった福岡県と香川県について調査することであった。 1.福岡県と香川県の教育会雑誌の調査から次のことが言える。 (1)『福岡県教育会会報』の調査によって、桜井恒次郎が1917年に九州帝国大学で体操講習会を開いたこと、翌1918年に福岡市およびその近隣の体操科教師が桜井と研究会を組織したこと、更にこの年から桜井による体操講習会が県下各地で開催されていたことがわり、同県の学校体育界への桜井の影響が大きかったことを確認することができた。 (2)『香川県教育会雑誌』及び『香川県教育会会報』の調査からは、桜井の動向及びその影響について十分な情報を得ることはできなかった。 2.福岡県および香川県の主な小学校の体育研究録及び視察録の調査から以下のことが言える。 (1)福岡県の飯塚、南郷各小学校の体育研究録及び『福岡県体育視察録』から、教材の分類に解剖学・生理学に基づく桜井の分類法を採用したり、桜井考案の運動服を全校生徒が着用していた学校もあるなど、桜井の体操論の影響が見られた。 (2)香川県についても、香西小学校の研究録から、桜井が同校をたびたび訪れて指導していたこと、また同校は桜井考案の正常姿勢測定器、桜井式胸囲計、呼吸測数器、体操人形、体操科教授用解剖掛図、人形模型などを備えており、その実践には桜井の解剖学的な体操論の強い影響が見られる。
|