研究課題/領域番号 |
02680107
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山口 泰雄 神戸大学, 教養部, 助教授 (90094531)
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研究分担者 |
野川 春夫 鹿屋体育大学, 体育学部, 助教授 (70208312)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | スポ-ツイベント / 地域活性化 / 生涯スポ-ツ / 経済効果 / 社会化 / ニュ-スポ-ツ / 観光 / スポ-ツ / イベント / 社会的影響 / 経済波及効果 |
研究概要 |
本研究の目的は、地域活性化におけるスポ-ツイベントの社会経済的効果を明らかにすることにあった。この目的を達成するために、生涯スポ-ツイベントのフィ-ルド調査および全国スポ-ツ・レクリエ-ション祭(スポレク祭和歌山'90、スポレク祭熊本'91)の参加者に対する質問紙調査を実施した。調査デ-タは、年度毎の集計および2大会の比較分析により、考察を進めた。 スポレク祭の参加者は、これまでの競技団体のイベント参加者とは異なる社会的背景を持っており、主婦や就業者を中心とする中年層が大半を占めている。イベントに対しては、「勝つこと」より、むしろ「交流」や「楽しさ」というプロセスを重視しているが、種目間による差異もみられる。過去のスポ-ツ経験は、同世代の平均値よりかなり豊富であり、生涯にわたるライフステ-ジにおいて、スポ-ツ参加を楽しんでいる。ニュ-ススポ-ツ種目においては、中高年になってから、これらのスポ-ツへ再社会化される傾向が顕著である。また、参加者によるイベント評価と開催県への再来志向には、強い相関がみられた。 生涯スポ-ツのイベント参加者は、大会参加だけでなく、開催地における観光行動に強い関心を持っており、スポレク祭熊本では7割の参加者が県内観光に出かけている。スポレク祭やねんりんピックにおいては、開催年度の観光客数が前年度よりかなり増加しており、観光産業に対する経済波及効果が大きいことがわかる。また、スポレク祭やねんりんピックの開催県においては、翌年度に県レベルの同様なイベントを開催しており、全国イベントの開催が地方イベントの開催につながるという影響がみられる。さらに、生涯スポ-ツの全国イベントの参加や開催に際し、ニュ-ススポ-ツ種目の地方団体が組織されるという地方レベルのスポ-ツの制度化が進むという社会的効果がみられた。
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