• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高温下の長時間運動中の飲水が心臓血管系の応答に及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 02680112
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関東京女子大学

研究代表者

横沢 喜久子  東京女子大学, 文理学部, 助教授 (60086379)

研究分担者 伊藤 克子  鶴見大学, 短期大学部, 教授 (00064379)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード飲水欲 / Headーup andーdowntilting / 一回拍出量 / 平均血圧 / 平均皮膚温 / 前腕血流量 / 心拍数
研究概要

本研究の目的は高温下(約35゚C)において軽運動をHeadーup及びーdowntiltingの異なった姿勢で行なった場合の心臓血管系の応答と飲水量の関係について検討した。初検者は10名の健康な女子であった。体位可変チエア-による自転車エルゴメ-タ-を内蔵した温度調節ボックス内で仰臥位で15分間の安静を保った後、70分間のペダリング運動を実施した。運動負荷は300kpm/min,約30ー40%UO_2maxの軽運動であった。飲水は運動開始50分時に約7ー8゚Cの冷水を被検者の欲するだけ与え、飲水量を測定した。測定項目は酸素摂取量、心拍数 心拍出量、前腕血流量、平均動脈血圧、平均皮膚温、外耳温及び運動前後の体重であった。飲水量は14ー152CCの範囲であった。Headーdown tilting(HDT)時の方がHeadーup tilting(HUT)時より飲水量は少ない傾向にあった。体重減少量は300〜950gの範囲内にあり、HDT時の方がHUT時より多かった。発汗量を推定する体重減少量と飲水量及び平均皮膚温,平均体温を推定する外耳温と飲水量の関係においても飲水量への影響は少なかった。運動中の前腕血流量の変動はHDT時の方が高く、平均皮膚温には両者間に差のないことを考えるとこの増加は上半身に血液の移行のあったためと考えられる。平均血圧の変動は心拍数と同様な傾向を示し、両運動間に大きな差はみられなかった。一回拍出量はHDT時の方が高い傾向にあり、これは中心循環量が増加すると心房の受容器のみならず、胃、腸、門脈等の受容器が関与し、飲水欲を仰え、飲水量を少なくする。以上の結果から、高温下における軽度な運動とHeadーupとdown tiltingの2姿勢で行なった場合、皮膚温、外耳温による体温及び発汗等による飲水量への影響は小さかったと思われた。興味あることは一回拍出量に示唆される血液量の変化が心房等にある飲水欲の受容器を刺激し、その興奮が飲水量に影響するだろうことを示唆したことである。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 横沢 喜久子: "高温下の長時間運動中の飲水が心臓血管系の応答に及ぼす効果" 体育学研究.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi