研究課題/領域番号 |
02680118
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
浜崎 博 京都薬科大学, 薬学部, 助教授 (00121567)
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研究分担者 |
神原 啓文 京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50109005)
青戸 公一 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (80167220)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 高齢者 / 虚血性心疾患 / 運動療法 / 処方基準 |
研究概要 |
本研究の目的は高齢の虚血性心疾患者に対する処方基準の検討である。対象は65才以上の高齢者52名(A Group:虚血性心疾患患者17名、男性14名、女性3名、Mean ±SD.、70.8±4.1才、B Group:スポ-ツクラブ所属者15名、男性5名、女性10名、66.4±2.0才およびC Group:老人クラブ会員20名、男性3名、女性17名、70.0±5.1才)である。対象者に対し質問紙調査、Treadmillによる運動負荷テスト、Holterによる心電図検査、Sportstester(腕時計型心拍数測定器)、による運動中心拍数測定、一週間の活動調査及び心理テストを実施した。 継続的にスポ-ツリハビリテ-ションに参加しているA Groupは運動耐容時間の平均が7.4±2.1分、1日の平均歩数は7328±3423歩でB,C Groupに対して同等以上の成績を示した。しかし、健康維持に最も強い関心を持ちながら、テレビ時間の多さ、在宅日の活動量の低下など、健康に対する日常生活での意識と実践の差が明確になった。また、MAS(Manifest Anxiety Scale)テストおよびTEG(東大式エゴグラム)テストによる精神・心理傾向の分析において軽度不安の水準にあり、性格的特性は社会的協調性の低さが指摘された。 A Groupは身体的体力は健常高齢者と同等以上に維持され、スポ-ツリハビリテ-ションにおける運動強度および頻度は適切な基準であったといえる。一方、精神・心理面においては十分な回復が得られていず、より高度な社会復帰のためには不安の軽減、性格面で自己認識と修正および精神的充足に対する指導が必要である。特に、高齢者のOuality of Lifeのための3つの条件(スポ-ツ、趣味、社会的活動)の調和、とりわけ社会的活動への積極的参加に対する指導が今後の重要な課題となろう。
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