研究課題/領域番号 |
02680127
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物質生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加納 和孝 東京大学, 医学部(医), 助手 (70111507)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | ハーダー腺 / ハーダー腺由来細胞成長因子 / 細胞増殖阻害因子 / 神経前駆細胞 / 角膜実質細胞 / 脂質代謝 / 1-アルオn 2.3-ジアシルグリセロール / ハ-ダ-腺由来細胞成長因子 / ハ-ダ-腺初代培養細胞 / ノ-アルキル-2,3-ジアシルグリセロ-ル / 脂質合成 / ハ-ダ-胞培養細胞 / 創傷治癒 |
研究概要 |
ハーダー腺はげっ歯類に発達しており、脂質を分泌することから潤滑作用等が考えられているが、その詳細は明らかではない。申請者はモルモットハーダー腺由来の細胞成長因子を見いだし精製を行い、いくつかの性質を明らかにした。その後この因子が従来知られている細胞成長因子の中では繊維芽細胞成長因子(FGF)と物理的性質等に類似性があるが、アミノ酸組成が、FGFと全く異なることから、FGFとも異なる新しいタイプの細胞成長因子であること、またその受容体が、角膜実質細胞にあることを報告した。今年度の研究では、このモルモットハーダー腺の細胞成長因子のクローニングを行い現在までにその一部のcDNAを得ることに成功し、全長の配列を明らかにする為の実験を現在行っている。今年度の研究の途中で本因子が培養ラット胎児外胚葉性神経前駆細胞の神経突起の伸張を著しく促進することを見いだしその解析を行った。すなわち、ハーダー腺由来細胞成長因子の培養ラット胎児外胚葉性神経前駆細胞の分化促進への作用機構を投与条件、阻害剤、受容体の側面から詳しく検討し、さらにその他の神経細胞、マウス胎児由来神経前駆細胞及びPC12細胞の神経突起伸長を本因子が促進することを見いだした。ハーダー腺に存在する細胞増殖阻害因子については現在アッセイ系を作製中である。またハーダー腺細胞成長因子の部分的アミノ酸配列に対する抗体を作製し検索を行った。その結果非常に少量の抗体存在下でむしろ非常に強い細胞増殖促進効果が認められる事がわかった。この現象を解明する実験を現在行っている。
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