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無撞着な方法による500keV以下のγ線標準線源のγ線放出率決定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 02680182
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 原子力学
研究機関名古屋大学

研究代表者

宮原 洋  名古屋大学, 工学部, 助教授 (90023184)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード2パラメ-タ・デ-タ集積システム / 4πβーγ同時計測装置 / 崩壊率測定 / γ線測定 / γ線放出率 / セレンー75 / ホロミウムー166m / イリジウムー192
研究概要

1.正確なγ線検出効率曲線及び多数の核種の同時計測デ-タを集積するために、磁気テ-プ(732mで20MB)から光磁気デイスク(1枚で600MB)へと改良した。この結果、4πβ(ppc)ーγ(HPGe)同時計測装置と結合することにより、長時間測定による多量のデ-タ集積が可能となった。
2.1次標準線源として ^<57>Co, ^<60>Co, ^<133>Ba及び ^<152>Euを使用し、一方γ線放出率の測定を行う核種として ^<75>Se, ^<166m>Ho及び ^<192>Irを用いて、この装置により崩壊率及びγ線測定を行った。
3.4種類の1次標準線源のみでγ線検出効率曲線を決定し、 ^<75>Se, ^<166m>Ho及び ^<192>Irのγ線放出率を決定した結果は、特定エネルギ-領域で文献値からずれる傾向が認められた。
4.そこで、この研究目的であるように、 ^<75>Seのγ線放出率を決定する場合には ^<166m>Ho及び ^<192>Irを標準線源とみなし、文献値のγ線放出率を用いてγ線検出効率を求め、1次標準線源の結果と共にγ線検出効率曲線を求めた。こうして得られたγ線放出率の値では文献値との差が小さくなった。同様に、 ^<166m>Ho及び ^<192>Irの場合にも適用すると文献値に近い値が得られることが判明した。
5.これらの結果をもとに、前述の手法で得られた ^<75>Se, ^<192>Irのγ線放出率の値を文献値の代わりに用いて ^<166m>Hoのγ線放出率を決定する。同様に ^<75>Se, ^<192>Irのγ線放出率値を決定する。この操作を繰り返すことによって、3核種に対する収束したγ線放出率値を得ることができた。
6.同様の測定を2回行った結果、少数の標準線源は用いるものの無瞳着な方法で複数の核種のγ線放出率を決定する方法であると考えられる。今後、さらに測定を繰り返し、統計的精度を上げる必要があると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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