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GC含量の異なる2種メタン産生菌リボソ-ム蛋白遺伝子の比較解析

研究課題

研究課題/領域番号 02680211
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分子遺伝学・分子生理学
研究機関広島大学

研究代表者

水田 啓子  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (40166012)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
キーワードメタバクテリア / GC含量 / リボソ-ム
研究概要

当研究室では継続的にリボソ-ムに関わる業績を上げてきているが、当研究室からのを含め、多くの遺伝子解析の知見に依ると、メタバクテリアのリボソ-ム蛋白遺伝子構成は原核生物のレベルに留まっているにも関らず、発現蛋白自体は蛋白進化の真核化への著しい飛躍を既に成し遂げている(Itoh et al.1988 B.B.A.949:110;Otaka et al.1989 J Mol Evol 29:246;Itoh 1990 Eur Biochem 186:213).即ち、三大生物群は共通祖先から出たものであるが、メタバクテリア群はより真核生物に近い一群であると考えられるので、Methanobacterium thermoautotrophicum及びMethanobrevibacter arboriphilus A2を取り上げて、真核化構築機構解明に多くの手掛かりを得ることを期待するものである。M.therm.のGC含量52%、M.arbor.A2のそれは29.6%が知られているが、極めて異なる値にも関らず、予備的解析に依れば発現リボソ-ム蛋白質は極めて近いと見られるので、両者を対比させて解析することによってコドンユ-セイジ、温度耐性の問題を含ませて、原核生物ー真核生物間を結ぶ新たな知見が得られるものと2種を対象とした。先ず、夫々のリボソ-ム抽出条件が設定され、リボソ-ム及び、リボソ-ムRNA、DNAの種々の条件によるTmの測定がなされた。例えばM.arbor.リボソ-ムでは75℃に対してM.therm.では84℃を示したが、既に前者はこの温度では白濁、測定不可能であって、菌種の特性を明示した。リボソ-ム蛋白種の2DーPAGE解析条件が種々検討された。蛋白種全体配置が一枚のゲルプレイトに展開される条件では、概ね2種菌間のパタ-ンの差は殆んど認められないと判定された。これを踏まえて部分的分離度の高い条件が検討されている。条件設定が出来しだい、近似移動度のスポットからの蛋白抽出、部分配列決定が行なわれる予定である。一方2種菌夫々のDNAライブラリ-作成が準備されている。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Suzuki,K.,Hashimoto,T.,Otaka,E.: "Yeast ribosomal proteins:XI.Molecular analysis of two genes encoding YL41,an extremely small and basic ribosomal protein,from Saccharomyces cerevisiae" Current Genetics. 17. 185-190 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Hashimoto,T.,Otaka,E.,Mizuta,K.: "Molecular evolutionary data analysis based on the tertiary structures of proteins" Bulletin of the Biometric Soc.of Japan. 11. 91-105 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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