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マルチ・バイオフィ-ドバック法による動作制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02801016
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

富永 良喜  兵庫教育大学, 障害児教育実践センター, 助教授 (50164033)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードバイオフィ-ドバック / 脳性マヒ / 立位姿勢 / 運動学習 / 痙性斜頚 / 筋電図 / 心身症 / リハビリテ-ション
研究概要

実験1:脳性マヒ児の立位姿勢のためのマルチ・バイオフィ-ドバック法:脳性マヒ児を被験児とし、立位姿勢測定装置(身体の傾きを含む、身体の傾きは、本科研費により購入した無接触傾斜角度検出器にて検出)により検出した情報をA/Dコンバ-タ-(本科研費により購入)によって処理した。複数情報をフィ-ドバックするマルチ条件と単一情報をフィ-ドバックする単一条件、それとなにもフィ-ドバックしない非フィ-ドバック条件を被験児内要因とした。
[結果](1)マルチ条件にて最も優れた姿勢を形成することができた。(2)動作能力の高い被験児ほど、単一条件において、手に加わる力量が増大し、総量として、非フィ-ドバック条件より姿勢の歪みが顕著となった。
実験2:痙性斜頚で悩む人のためのマルチ・バイオフィ-ドバック法:心理的ストレスにより頭部の定位不全を示す中年男性に対して、左右胸鎖乳突筋、左右僧帽筋から筋電図を導出し、また頭部の回転角をゴニオメ-タ-(本科研費により購入)により検出し、A/Dコンバ-タ-内蔵のパソコンにより複数情報をフィ-ドバックし、4カ月に渡り訓練を実施した。[結果]訓練初期には、全ての情報をフィ-ドバックする条件にて改善を示し、後期には、非フィ-ドバック条件にても、過度な緊張が消失し、リラクセ-ションを達成した。また、簡易型EMGバイオフィ-ドバック装置(本科研費にて購入)によるバイオフィ-ドバック訓練によって、日常生活での般化を進めた。
実験3:フィ-ドバック情報の統合性について:複数の情報を被験児(者)にフィ-ドバックするとき、被験児にとって処理しやすい方法(統合的パタ-ン)とそうでない条件を比較検討した。[結果]身体像を想像しやすい条件の方が、そうでない条件に比して、すみやかに学習が成立することが見いだされた。
以上、マルチ・バイオフィ-ドバック法による動作制御に関する新たな知見を得た。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 冨永 良喜: "脳性マヒ児の立位姿勢制御のためのマルチバイオフィ-ドバック法" 心理学研究. (10)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 冨永 良喜: "痙性斜頚で脳む人のためのマルチバイオフィ-ドバック法" 心理臨床研究. (10)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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