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部落差別とアイヌ民族差別の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 02801031
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関(社)部落問題研究所

研究代表者

山本 敏貢  社団法人部落問題研究所, 研究員 (00113449)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード未解放部落 / 同和行政 / 差別 / アイヌ民族 / 社会福祉
研究概要

同和地区もしくはアイヌ民族居住区とその周辺地域の生活水準、生活環境に見られる格差や隔離、隔絶された地域関係はわが国の近代化の中で意図的に作られたものである。とりわけアイヌ民族対策は「北海道旧土人保護法」に代表されるように、言語、宗教、習俗など民族的権利を否定し、北海道の先住者であるアイヌ民族に対し、北海道開拓移住者への同化を強いることを前提とした政策であった。
他方同和対策は、格差是正という成果をあげつつも、一部に部落排外主義、部落第一主義の運動や行政により、同和地区内外住民の社会的交流を阻害するという弱的をのこしている。
同和対策は、同和地区(未解放部落)の生活水準や生活環境に見られる低位性=国民的平均水準との格差と、それにともなう差別的偏見を早急になくすための特別な措置である。ウタリ福祉対策は同和対策と同様に格差是正や、政策対象者の社会的自立とりわけ社会の主権者としての民主的人格形成とともに、独自の課題として民族自立の保障を重要な課題とする。それらはいずれも個人の課題というよりも旧身分差別あるいは民族差別からの解放を保障しようとする地域社会そのものの課題である。その政策は地域福祉実践となって具体化されるべきてある。
以上のことを同和対策事業については、和歌山、京都、奈良、滋賀県等の行政、運動関係資料の蒐集、関係者からの聞き取り調査により、ウタリ福祉対策については、北海道庁及び北海道ウタリ協会の各種調査報告書、行政関係資料の蒐集、アイヌ民族差別問題と取り組む関係者からの聞き取り調査により明らかにした。
その研究成果は『部落差別とアイヌ民族差別の比較研究』としてまとめた。

報告書

(2件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 山本 敏貢: "特別措置法期限切れを控えての隣保館事業・課題" 月刊部落問題. 170. 6-15 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山本 敏貢: "自治、自立をめざす解放理論の到達点" 部落問題研究. 113. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 福田 静夫,宮田 和明編: "PASS論文集 社会福祉の人間的原理収載,山本敏貢「部落差別の解消と地域社会」" 文理閣, 246 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Termes of Settlement Activity Around After the Special Measures Law on Dowa Projects" Buraku Mondai. NO170. 6-15 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山本 敏貢: "特別措置法期限切れを控えての隣保館事案の課題" 月刊部落問題. 170. 6-15 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 福田 静夫、宮田 和明編: "PASS論文集 社会福祉の人間的原理「部落差別の解消と地域社会」" 文理閣, 246 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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