研究課題/領域番号 |
02801033
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
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研究分担者 |
清水 克彦 国立教育研究所, 教材開発, 研究員 (00192609)
長洲 南海男 筑波大学, 教育学系, 助教授 (90018044)
門脇 厚司 筑波大学, 教育学系, 教授 (80015924)
長谷川 栄 筑波大学, 教育学系, 教授 (00018178)
三輪 辰郎 筑波大学, 教育学系・数学教育, 教授 (70030278)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 見積もり / 暗算 / 数感覚 / 情報処理 / 数 / 高度技術社会 / 日米の比較研究 / 数と計算 |
研究概要 |
算数・数学科の「数の計算」に関する授業において、「見積もり」と「数感覚」に関わる教師の役割は最も重要な研究課題である。本研究は「数と計算」の指導過程において、生徒が使用する方略および彼らが経験する困難点を、まず、日本において研究することからはじめた。ここでのキ-ワ-ドを「見積もり」と「数感覚」において、「数と計算」における教授と学習に関するインタビュ-を行い、認知プロセスを具体的に解明しょうと現在も研究を進めているところである。特に、「数と計算」の調査問題を分析し、「見積もり」と「数感覚」に関する『変形』、『相殺』、『移行』などのストラテジ-を同定し、小学校2年生と4年生と6年生そして中学校の2年生及び教員養成大学の学生の優秀な者と普通の生徒に対して、インタビュ-を実施しているところである。その結果を利用して児童・生徒の発達に即した指導内容と方法を考慮したカリキュラムの研究をする予定であったが、これは今後の課題である。 本研究では「数と計算」の指導過程において、電卓・コンピュ-タの導入に際して、教師が指導する仕方に依存して、生徒が使用する方略および彼らが経験する困難点を、教師が行う指導との関連で捉え、日本と米国という異なる文化環境のもとで捉え直す比較研究を行っているところである。現在、暗算で処理するための基礎的な研究である、見ることと聞くことによる情報の処理の相違を明らかにしたところである。これによると簡単な整数と暗算の四則計算は見ても聞いても処理のうえで有為差は見られなかったが、複雑な情報の処理、例えば、分類表現や文章で提示された情報では、明らかに見ることを通した方が、情報全体を正確に把握し、処理することが分かった。この点を人間の理解過程の解明に活用して、情報のインプットとアウトプットとその間のブラック・ホ-ルの解析に活用して行きたい。そして、わが国と米国の教育環境異同、つまり教室文化や地域社会の文化などを考慮して比較研究を行った。
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