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関数解析手法による神経回路力学系の挙動解析

研究課題

研究課題/領域番号 02804008
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 数学一般
研究機関九州工業大学

研究代表者

新島 耕一  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (30047881)

研究分担者 乃美 正哉  九州工業大学, 情報工学部, 助手 (50208302)
伊藤 仁一  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (20193493)
岡崎 悦明  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (40037297)
山本 範夫  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80093897)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード神経回路網 / シグモイド関数 / 連想記憶モデル / 不動点 / 縮小写像原理 / 記憶パタ-ン / 最適結合荷重 / パタ-ン認識
研究概要

研究代表者新島耕一は、入力層と出力層の2層からなる神経回路網を考察した。高の神経回路網に対し、しきい値関数としてシグモイド関数を選び、結合荷重を、記憶させたいパタ-ンがこの回路網の不動点となるように選んで連想記憶モデルをつくり、縮小写像原理を用いて解析した。そして、つぎのような知見を得た:
(1)記憶パタ-ンの各要素0,1にごく僅かの摂動を入れると、この変換は各記憶パタ-ンの近傍で縮小写像になる。
(2)もし認識させたいパタ-ンがこれらの近傍の中にあれば、この変換を繰り返すことにより必ず記憶パタ-ンを想起できる。
(3)近傍は広ければ広いほどパタ-ン認識率が上がる。ここでは、近傍の半径を最大にする問題が、結合荷重に関する制約条件つき2次最適化問題になることを示し、この問題を解く方法を明示した。
(4)10個の数字パタ-ンを記憶させ、(3)により最適結合荷重を計算して神経回路網をつくると、かなり崩れた数字パタ-ンでも正しく認識できた。10個のフルファベット文字に対しても良好な結果が得られた。なお、詳細な結果は[1],[2]で発表された。
分担者山本範夫は、非線形微分方程式の立場からこの神経回路網を見直し、特異点や分岐点の存在を指摘しそれらを計算する方法を提唱した([3])。分担者岡崎悦明は、入力パタ-ンの集合がどのような構造をもっていれば記憶パタ-ンを想起できるのかを測度論の立場から追求した
([4])。分担者伊藤仁一は、ある凸集合の概念を用いてこの構造を調べた
([5])。分担者及美正哉は、この神経回路網をセルラ-オ-トマトンとみなし、どのような挙動をするのかを代表的手法を用いて解析した([6])。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 新島 耕一: "ある連想記憶モデルによるパタ-ン認識" 応用数学合同シンポジウム研究報告集. 179-184 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 新島 耕一: "ある連想記憶モデルのダイナミクスとそれのパタ-ン認識への応用" 電子情報通信学会 ニュ-ロコンピュ-ティング研究報告集. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 山本 範夫: "準周期微分方程式系の準周期解の特異点および分岐点の計算法" Proc.of The First Symposium on Nonlinear Theory and Its Applications. 147-154 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiaki Okazaki and Yasuji Takahashi: "The Structure of the Quasiーinvariant Set of a Linear Measure" Publ.RIMS,Kyoto Univ.27. 141-148 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Jinichi Itoh: "pーconex domains in R^n" Geometry of Manifolds. 275-279 (1989)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Masaya Noumi: "On a Polynomial representation of finite linear cellular automata" to appear in Bulletin of Informatics and Cybernetics.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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