研究課題/領域番号 |
02804058
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物生理学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
東 四郎 鹿児島大学, 理学部, 教授 (60041216)
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研究分担者 |
内海 俊樹 鹿児島大学, 理学部, 助手 (20193881)
阿部 美紀子 鹿児島大学, 理学部, 助教授 (00107856)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 根粒菌 / nodーgene / 根粒・感染糸形成能 / 感染能欠損株Hl / Hl(nodA::lacZ) / フラボノイド / 遺伝子発現 / 根分泌物質のバランス / 根粒形成能 / 感染能欠損株H1 / H1(nodA::lacZ) / 根毛カ-リング / 感染糸形成 / 構築プラスミド / 発現ペプチド |
研究概要 |
根粒菌の保有する遺伝子は、その宿主植物との共生系において、相互の遺伝子群がどのような発現パタ-ンをとるのかはについては明確に分析が進んでいない。Rhizobium leguminosarum bv.trifoliiは根粒形成に関する14kbのSymーplasmid上に所在しているが、このnodeーgeneをpKT240に挿入し得られたpRt032を、野生株R、1、bv trifolii4S株よりSymーplasmidを消去した菌株Hlに移入した隈ltl株を標準的な菌株として用いた。別に、pRt032のnodA promoter下流にE、coli由来のlacZとTn5とを含むfusion plasmidをtriparental mating法によりHl株に移入した菌株Hl(nod218)を作成し、本実験に供した。 Trifolium repensの芽生えをHl(nod218)株とXーGalを含む寒天平板培地上に置き、菌中のnodA::lacZが植物の根からのシグナル物質に感応し、植物の根の回りが5ーbromoー4ーchloroー3ーIndoleの遊離のために青色を呈することを確認した。次に、植物から分泌されていることが予想されているシグナル物質の4種類及びその強弱を測定すべく、4',7dihydroxy flavone(DHF),apigenin,luteolin,7ーhydroxyflavone(7HF)の濃度段階を付けてHl(nod218)株の液体培地中に添加したところ、4種類とも5μMで最高の酵素性を示した。しかし、植物へHl(nod218)株及びDHFを一緒に添加したところ、DHF0.05μM添加で菌の感染初期に現れる感染糸形成にマイナスに作用していることが分かった。このことは、植物が直接分泌する物質の中には、単一の物質だけで感染糸形成に有効に働くものではなく、複数の分泌される物質相互の微妙な複合作用があり、DHF添加のため、あるバランスの崩壊が起こり、阻害の方向に向かったものと考えられる。
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