• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ウイルス学的手法をとり入れたセマン族の人類学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 02804073
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人類学
研究機関東京大学

研究代表者

石田 貴文  東京大学, 理学部, 助手 (20184533)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード細胞銀行 / セマン / HTLVー1
研究概要

本研究では、マレ-半島に残された狩猟採集民セマン族の遺伝子を永久に保存すると供に、セマン族と他集団との系統関係を明らかにするための生物学的標識の検索を目的とした。
1989年10月にタイ南部タント地区において採材したタイセマンの血液試料を用いて以下の検索を行った。
1.細胞株の樹立
セマン族の細胞を組織培養の技術・ウイルスを用い株化し永久増殖系に移し、少なくとも細胞・遺伝子の形で消え行く民族を残すことを目指した。Bリンパ球を容易に不死化するEpsteinーBarrウイルス(EBV)をin vitroで感染させ、リンパ芽球細胞株14株を樹立しつつある。
2.ウイルス学的検索
ヒトT細胞指向性レトロウイルス(HTLVー1)の感染は古いタイプのモンゴロイドを特徴づけること、そのウイルスゲノムの変異から宿主の系統関係を論じられることを示してきた。本サンプルについてその血中抗体の有無を調べた。14検体については陰性の結果を得た。
3.遺伝標識の検索
ベッドイドを特徴づけることのできる血清タンパクであるオロソムコイド、αー2ーHSーGlycopr otein(AHSG)の遺伝子型を調べた。その結果小さいサンプル数にもかかわらず、ORM2*3が2例も見つかった。一方、AHSGについてはAHSG*2の頻度は比較的低かった。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Masataka,N.et al.: "Dominance and immunity in chimpanzee (Pan troglodytes)" Ethology. 85. 147-155 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Yuasa,I.et al.: "Orosomucoid (ORM) typing by isoelectric focusing: Genetic variation of ORM in Asian macaques (genus Macaca)." Electrophoresis. 11. 840-845 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Ishida,T.: "A brief report on Primate Cell Repository (PCRT) in Japan." Proc.XIIIth Congr.Int.Primate Soc.(1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Kelkar,R.S.et al.: "A seroepidemiological survey of HTLVー1 in blood donors in India." Ind.J.Hematol.8. 11-14 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi