研究課題/領域番号 |
02805010
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
航空宇宙工学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柘植 俊一 筑波大学, 構造工学系, 教授 (50133020)
|
研究分担者 |
京藤 敏達 筑波大学, 構造工学系, 講師 (80186345)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 乱流理論 / 第一原則 / 非圧縮性壁乱流 / 孤立波型解 / ベナ-ル対流 / 乱流予組合火炎 |
研究概要 |
申請書の実施計画とおり、研究代表者が提案した第一原則のみに基く乱流方程式に基いて、乱流予混合火炎とベナ-ル対流の解を求めた。前者についてはくりこみ理論に基く粗い近似の解(Yachot,1988)があるが、求めた結果は、火炎伝播速度についてYachotより、はるかに良く実験と一致した。この一致は、理論の中に、他の乱流モデル方程式では必ず介入する調整可能のパラメタを一切含んでいないことで、このアプロ-チが真の物理像をよく把えていることを証明しているように思われる。又、ベナ-ル対流すなわち高温(下)と低温(上)の二つの平行平板間の浮力による対流不安定については、従来計算することのできなかった高いレイリ-数(無次元温度差)で平板間の乱流熱伝達を計算し、平均温度分布、速度と温度の乱流強度、スペクトル、熱伝達のレイリ-数依存などを求め、既存の種々の実験と比較し、これ又きわめて良く一致することを確かめた。ここにおいても計算は一切の調整パラメ-タを含んでいない。要約すると提案された乱流方程式は、化学反応の有無を問わず、きわめて良く現実の乱流を記述し、従来の乱流モデルの共通の欠点である理論の不自立性(半実験定存の必要)から解放されたものであることがわかった。
|