研究概要 |
(1)ANDーEXOR論理式の最小化:4変数までの論理関数のESOPの最小形を網羅的方法で求め,それを適当な同値関係で分類し表にまとめた.これにより,4変数までの論理式の最小化は,索表により実行できるようになった. (2)ANDーEXOR論理式のクラスとして,ESOP(Exclusive Or SumーofーProducts Expression)の他にPSDKRO(Pseudo Kronecker Expression)という新しいクラスの論理式に対してその最小化法を開発した.種々の関数を最小化した結果,のPSDKROは最小化が比較的簡単で積項数も少ないことが明らかになった.本アルゴリズムで,34入力の論理関数のANDーEXOR論理式の最小化に成功した. (3)ANDーEXOR論理式(ESOP)簡単化の実用的プログラムEXMIN2の開発:種々の算術演算回路を簡単化した結果,ANDーEXOR論理式を用いると,ANDーOR論理式の場合に比べ,同じ関数を表現するために必要なリテラル数や積項数が少なくてよいことが明らかになった.EXMIN2を用いるとは,ワ-クステ-ション上で実用レベルのANDーEXOR論理回路を設計できる. (4)ANDーORーEXOR回路の構成:通常の実現法では,EXORゲ-トはORゲ-トに比べ高価なので,ANDーEXOR論理回路をそのまま実現するのは実用的ではない.ANDーEXOR論理回路において,いくつかのEXORゲ-トは出力関数を変化させずにORゲ-トに置換可能である.この性質に着目し,ANDーEXOR二段論理回路をANDーORーEXOR論理回路に変換する方法を開発した.
|