研究課題/領域番号 |
02805099
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業物理化学・複合材料
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
藤井 恒男 信州大学, 工学部, 助教授 (10092892)
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研究分担者 |
安保 正一 大阪府立大学, 工学部, 教授 (70094498)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ゾル-ゲル法 / 金属複合酸化物 / 光触媒 / 光物理過程 / 固定化触媒 / 螢光スペクトル / 光CVD法 / 光プロ-ブ / 蛍光スペクトル / 光CVD |
研究概要 |
本研究における主な概要は次のようである。 Si:Al比を変え、酸及び塩基触媒による複合アルコキシド(珪素、アルミニウム、チタン)のゲル化に伴う媒体の極性、媒体の粘度変化等を1ーナフト-ルで、錯体形成も含めてを蛍光プロ-ブとして調べた。Al量が必ないときにはゲル化は比較的遅く、媒体の極性増とミクロ環境における粘度増は比較的早いが、Al量が増すと逆の挙動を示した。酸触媒系では加水分解反応が急速に進み、それに続く縮重合反応が律速段階であった。一方、塩基触媒系では、縮重合反応が早く、加水分解反応が律速段階であった。さらに、Al量を多くすると、ゾル-ゲル反応を酸触媒で行っても珪素のみの場合と異なり、透明ゲルが作製された。1ーナフト-ルおよび3種のベンゾキノリンはゾル-ゲル反応過程におけるミクロ環境を反映する良いプロ-ブであることを明らかにした。 光エネルギ-が熱エネルギ-へ変換されるその瞬時においては、熱放出分子の周辺は非常な高温となり、カプセル化された分子の熱分解反応が生じる可能性がある。ロ-ダミンBとフルオレセインは珪素のみのゾル-ゲル反応によりーOーSiーOーネットワ-クを有すルキセロゲル中にカプセル化することにより、空気雰囲気中より熱安定性が大きく増した。フルオレセインはカチオン種、アニオン種、ジアニオン種等の分子種として吸着された。被覆率増により2量体からの発光の可能性を指摘した。 SiーTiやSiーAl複合系キセロゲル中において、ピレンのエキシマ-様蛍光が出現する。前者中では、ピレンはTi^<3+>近傍に2分子吸着されるが、後者ではAlとのピレン1分子との錯体形成がその原因であると指摘した。ロ紙に吸着されたピレンはモノマ-蛍光とエキシマ-様蛍光のハロゲン化アルカリによる消光を調べ、Li<Na<KおよびCl<Br<Iであり、モノマ-蛍光はエキシマ-蛍光より強く消光されることを示した。
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