研究課題/領域番号 |
02806005
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
|
研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
梁川 正 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (50133137)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 球根花卉 / りん片培養 / ウィルスフリ- / 大量増殖 / 抗ウィルス剤 / キュウリモザイクウィルス / りん茎 |
研究概要 |
本研究では、ヒガンバナ科及びユリ科に属する数種の球根花卉について、球根内のりん片切片の組織培養による増殖法を検討し、あわせて、りん片切片由来の子球のウイルスフリ-化について検討した。 球根花卉のりん片培養による増殖では、球根のりん片の基部から採取した切片に切れ目を入れ、NAAとBAを添加した培地で培養すれば多くの種で効率的に子球(一次子球)が得られることが認められた。得られた一次子球のりん片を培養材料として、さらに再培養を行って、子球(二次子球)を増殖することができた。 テッポウユリでは、茎切片からも培養によって効率的に子球を獲得することができた。 これらの培養によって得られた子球のウイルス検定を行った結果、キュウリモザイクウイルス(CMV)やひも状ウイルス(ユリ潜在ウイルス、チュ-リップモザオクウイルス)の除去効果が認められ、培養回数を増やすことや抗植物ウイルス剤DHTの添加も効果的であった。したがって、茎頂培養を行わずとも、ウイルスフリ-株が獲得できる可能性がアマリリスの他、シロバナヒガンバナ、テッポウユリ、ホンアマリリスなどにおいて、さらに確かめられた。しかし、ニホンスイセンなどのように除去効果のみられない種も認められた。 今後は、さらに園芸的に重要な他の種も含めて、ウイルス除去率を高めるための培養方法や培養回数について検討して行きたい。
|