研究課題/領域番号 |
02807029
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 輝捷 札幌医科大学, 癌研究所, 教授 (00045494)
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研究分担者 |
山下 由美 札幌医科大学, 癌研究所, 研究技師
石埜 正穂 札幌医科大学, 癌研究所, 助手 (30232325)
佐々木 洋子 札幌医科大学, 癌研究所, 講師 (60045424)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | T細胞受容体 / タンパク質チロシンキナ-ゼ / チロシンリン酸化 / src相同領域2 / ホスホリパ-ゼC / 組み換えバキュロウイルス / 細胞内遊離Ca^<2+>濃度 / 可変領域 / 単クロ-ン抗体 |
研究概要 |
1、ヒトT細胞白血病株Jurkat細胞のT細胞受容体(TCP)/CD3複合体を抗CD3抗体を用いて架橋刺激すると、細胞内遊離Ca^<2+>濃度(〔Ca^<2+>〕i)の上昇応答が認められる。この上昇応答は、スタウロスポリン(Stsp)により阻害された。Stspは架橋刺激に伴うタンパク質チロシンリン酸化を著明に阻害した。Stspは繊維芽細胞におけるGタンパク質に共役した〔Ca^<2+>〕i上昇応答を全く阻害せず、受容体型タンパク質チロシンキナ-ゼの活性化に伴う〔Ca^<2+>〕i上昇応答を阻害した。この事実から、TCR/CD3複合体の架橋刺激に伴う〔Ca^<2+>〕i上昇応答には、タンパク質チロシリン酸化要であると推定した。2、TCR/CD3複合体を架橋刺激すると、そのζ鎖チロシン残基にリン酸化が起こる。チロシリン酸化ζ鎖に特異的に会合するsrc相同領域2を有するTリンパ球シグナル伝達タンパク質を同定する目的で以下の実験を行った。ラットζ鎖cDNAをバキュロウイルスDNAに組み込み、SF9細胞で発現した。感染細胞におけるζ鎖の発現は、抗ζ鎖ペプチド(残基110ー122)抗体を用いた免疫ブロッティングにより検出した。S下9細胞の組み換えζ鎖ウイルスト共に組み換えp59^<fyn>cDNAウイルスを感染させたところ、発現ζ鎖のTyr残基にリン酸化が起こった。〔^<32>P〕標識ζ鎖を検出プロ-ベとして用いて、Jurkat細胞cDNAのλgtハイブラリ-からTyr酸化ζ鎖に会合するタンパク質を同定する予定である。3、ホスホリパ-ゼCr(PLCr)および非受容体型タンパク質チロシキナ-ゼp56^<lck>およびp59^<fyn>に存在する、SH2領域の結合特異性。これらのSH2含有タンパク質のSH2領域をtrpE遺伝子との融合タンパク質として大腸菌で発現し、それぞれのSH2領域のアフィニティ-カラムを作成した。PLCrのSH2領域は、P59^<fyn>およびp56^<lck>のSH2領域とは異なる結合特異性を示した。
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