研究課題/領域番号 |
02807034
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
平野 英保 産業医科大学, 医学部・生化学, 講師 (50040241)
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研究分担者 |
後藤 貞夫 産業医科大学, 医学部・生化学, 助教授 (50131917)
東 監 産業医科大学, 医学部・生化学, 教授 (30028386)
唐崎 裕治 産業医科大学, 医学部・生化学, 助手 (20140907)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ネフリトゲノサイト / 線維化 / コラ-ゲン / 創傷治癒 / 増殖性腎炎 / 膜性腎炎 / フィイブロネクチン / 形態制御操作 / ファイブロネクチン / cDNA / イムノゲノサイト / ネフリトゲノサイド / PCR |
研究概要 |
複雑な発生プログラムにより、形態的にも高度に分化を成しとげた、腎臓の糸球体は、血液透析の場となり、尿を排泄している。この糸球体の膜の機能変異を起こす物質として、ーDPLFGIAGEDGPTGPSGIVGQーの構造を示す、21ヶの糖ペプチド、ネフリトゲノサイドがある。これは極めて微量で、基底膜の増殖を起こす。その結果として、糸球体の透析機能の低下即ち、増殖性腎炎を起こす(故柴田整一博士等)。このネフリトゲノサイドの周囲をとり巻いている基底膜の構成成分に、イムノゲノサイドがある。このイムノゲノサイドに対する抗体が、膜性腎炎を引き起こすことを柴田らは明らかにしてきた。イムノゲノサイドに対する抗体及びネフリトゲノサイドは、ファイブロネクチンやラミニンのように、形態変異の誘導を引き起こすだけでなく、なおかつ細胞の機能そして腎機能の調節の変異を起こす。その結果として、慢性腎炎を、引き起こしてくる。 そこでλgt11にクロ-ン化したcDNALibraryから、腎臓の基底膜に対する抗体で拾い上げてきた34個の陽性プラ-クのサザンブット分析を行った。この中の21番目のクロ-ンは肝硬変の線維化の時に急激に上昇した。基底膜の増殖性に関与する事を考え更に、塩基配列の決定を行いGenBankとのホモロジ-検索でGーアクチンと結合するプロフィリンである事が判明した。線維化の時期に活性化しているDNA結合蛋白を見てみると、CRE及びTRE結合蛋白が活性化していた。 PCRを使った高速cDNA作成法を用いて、DirectにネフリトゲノサイドのcDNAを得る方法を検討を行ったが成功するには至っていない。
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