• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

消化器癌におけるバイオセラピ-に関する研究ー養子免疫療法と酸素濃度ー

研究課題

研究課題/領域番号 02807075
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

石坂 重昭  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90159715)

研究分担者 久保 良一  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20183311)
植村 正人  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (90151836)
辻井 正  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30075064)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード酸素濃度 / マウス / ヒト / ILー2 / LAK細胞 / 養子免疫療法 / 肝癌細胞 / LAK活性 / NK活性 / インタ-ロイキン2
研究概要

近年,各種の癌に対して養子免疫療法が試みられているが,癌の種類によってその効果に差があり,肝癌に対しては,効果増強のための工夫が必要な状況にある。この目的に沿って,養子免疫療法の治療効果に影響を及ぼす因子として生体内の酸素濃度に注目し,末梢リンパ球の抗腫瘍活性に及ぼす酸素濃度の影響について検討した結果,以下の成績を得ている。1)生体内酸素濃度条件下(動脈血:5%,静脈血:2%)での,interleukin2(ILー2)によるリンパ球のLAK活性の誘導は,20%酸素濃度条件下に比べ明らかに低かった。一方,20%酸素濃度条件下でILー2刺激によって一旦高い活性を得たLAK細胞による腫瘍細胞に対する傷害性は,生体内酸素濃度条件下に移しても,その効果において変わよなかった。2)20%酸素濃度条件下で,ILー2によってリンパ球のLAK活性を誘導し,5日目にさらに20%酸素濃度下でILー2にて再刺激したリンパ球はその後,高いLAK活性を維持したのに対し,生体内酸素濃度条件下でILー2にて再激した場合にはLAK活性は急速に低下した。さらに,20%と50%酸素濃度条件下にてC3H/Heマウスを飼育し,LAK素子免疫療法を試みた。50%酸素濃度条件下にて肝癌細胞を移植したマウスにLAK養子免疫療法を行った群に有意な延命効果を認めた。20%酸素濃度条件下に比して50%酸素濃度条件下でのILー2によるマウスのLAK活性は約2倍ほどで高い値を示した。以上,本研究は養子免疫療法時に酸素療法を併用し,末梢組織中の酸素分圧を上げることによってリンパ球の抗腫瘍活性を高め養子免疫療法の効果を増強しうる可能性を強く示唆するものである。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Shigeaki Ishizaka,Makoto Kimoto and Tadasu Tsujii: "Defect in generation of LAK cell activity under oxygen-limited conditions" Immunol.Lett.(1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石坂 重昭,木本 誠: "養子免疫療法の効果増強に影響する酸素濃度の基礎的研究" 第32回日本消化器病学会. (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木本 誠,石坂 重昭,辻井 正: "酸素濃度制御培養下におけるLAKおよびNK活性誘導の解析" 第20回日本免疫学会. (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石坂 重昭,木本 誠,辻井 正: "酸素療法を併用した養子免疫療法の試みーその基礎的酸素濃度条件の検討" 第88回日本内科学会. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木本 誠,石坂 重昭,辻井 正: "ヒトNK活性およびLAK活性に及ぼす酸素濃度の影響" 第19回日本臨床免疫学会. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石坂 重昭,辻井 正: "生体内酸素条件下におけるLAK,NK活性ー養子免疫療法の改善の試み" 第50回日本癌学会. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishizaka, S., Kimoto, M. and Tsujii, T.: "Defect in generation of LAK cell activity under oxygen-limited conditions" Immunol. Lett.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木本 誠,他: "酸素濃度制御培養下におけるLAKおよびNK活性誘導の解析" 日本免疫学会学術集会記録. 20. 312 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 石坂 重昭,他: "養子免疫療法の効果増強に影響する酸素濃度条件の基礎的研究" 日本消化器病学会雑誌. 87. 2046 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeaki Ishizaka,et al: "Defect in generation of LAK cell activity under oxygenーlimited conditions"

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi