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両親からの同種骨髄移植を可能にする方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 02807095
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

矢崎 信  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80133479)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード骨髄移植 / GVHD
研究概要

1.骨髄単核球1.25×10^5個と2,250rad照射した第3者の末梢単核球1.25×10^5個を加えて3日間混合培養した後,1×10^<-9>Mから1×10^<-4>MのMTXを6段階希釈して24時間加えてMTXの至適濃度を検討した。この結果MTXが1×10^<-8>Mで38〜64%の分裂抑制が認められ,1×10^<-7>M以上では分裂は93〜99%抑制された。一方骨髄のコロニ-アッセイの結果より1×10^<-6>M以上の濃度のMTXは,骨髄幹細胞に非常に強い毒性があることがわかっているので本研究に用いるMTXの濃度は1×10^<-7>Mより1×10^<-6>Mの範囲と考えられた。
2.MTXによる処理後アロ反応性T細胞が少数でも残存すると,処理した骨髄液を骨髄移植した時に2次免疫反応がおこりGVHDがかえって増強する可能性が考えられたため,1×10^<-7>〜1×10^<-6>MのMTXで処理した骨髄単核細胞に再び第3者の末梢単核細胞を加えて刺激して2次免疫反応がおこるか検討した。予想に反してMTXを添加しなかった群でも2次免疫反応が非常に弱かったのでこの方法では2次免疫反応の増強の有無については結論がでなかった。この系で2次免疫反応が弱い理由を一次MLCに再添加する系で検討したところ,一次のMLCにより誘導された傷害性T細胞か抑制T細胞が1次抗原に対する免疫反応を抑制していることが判明した。しかしながら実際の骨髄移植ではMTX処理後に残存した少数のリンパ球が患者の体の内で2次免疫反応をおこしてGVHDを増強する可能性を否定できないのでこのためには今後動物実験も必要になると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 矢崎 信,宮村 耕一,小島 契二,小寺 良尚,平林 憲之,堀部 敬三,森島 泰雄,和田 義郎: "Ph^1陽性急性リンパ性白血病の骨髄移植" 臨床血液.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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