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嚥下第2相のロ-カルフィ-ドバックについて

研究課題

研究課題/領域番号 02807158
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関九州大学

研究代表者

小宮山 荘太郎  九州大学, 医学部, 助教授 (20038730)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード嚥下無呼吸時間(SAT) / 熱線流量計 / 咽頭反射
研究概要

嚥下無呼吸時間Swallowing Apnea Time(SAT):嚥下第2相では,咽頭・喉頭が完全に閉鎖し食塊が食道に向かって移送される。この呼吸停止時間は正常成人ではほぼ一定であることが観察されてきた。著者等はこの現象を嚥下無呼吸時間(SAT)と呼称している。SATの測定は呼気と吸気をベンチレ-ションマスクを用い熱線流量計で測定する。嚥下第2相運動の有無は中咽頭に設置した嚥下圧測定装置で観察し指標とする。被験者には無処置で空嚥下と水嚥下(5ml)をそれぞれ10回行わせ嚥下時の無呼吸時間(SAT)を測定した。次いで可能であれば咽頭麻酔後同様に空嚥下と水嚥下をそれぞれ10回行わせSATを測定した。咽頭麻酔はリドカインビスカス3mlを3〜5分かけて嚥下さす方法とした。
対象は正常者10名と何らかの咽頭異常感を訴えて来院した51才から85才(平均70才)の老人10名である。結果:正常成人群のSATの平均値は空嚥下で0.64秒,水嚥下で0.49秒であった。しかし老人の経口摂取群の空嚥下時のSATの平均値は0.78秒,水嚥下のそれは0.60秒で正常成人群に比べてやや延長していた。正常成人では無麻酔時と咽頭麻酔時とでは有意差をもってSATが延長した。しかし今回測定の老人群では,空嚥下無麻酔0.54sec,麻酔時0.57sec,水嚥下無麻酔0.51sec,麻酔時0.55secと変化が少なかったが,正常群と同様に咽頭麻酔時のSATは無麻酔時のそれより延長する傾向が認められた。考察:SATは無意識に嚥下するときは約1sec以内である事は諸家の報告からみても間違いはないであろうが,これが延長する理由についての考察はなされていない。私はこの反射にロ-カルフィ-ドバック機能が働いていると想像している。今後ともこのメカニズムを解明していく予定である。これが解明出来れば咽頭の機能外科にとってまたとない福音となる。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小宮山 荘太郎: "咽頭の生理と病態機能からみた特徴" 日本気管食道科学会報. 42. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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