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ウサギ肝臓障害モデルにおける ^<31>PーNMRによる膜リン脂質代謝動態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02807237
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

森川 茂廣  滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 助手 (60220042)

研究分担者 犬伏 俊郎  滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 教授 (20213142)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
キーワード^<31>P NMRスペクトロスコピ- / 肝臓 / 生体膜 / リン脂質代謝 / 生体NMR / 高分解能NMR / 再生肝
研究概要

1.肝障害モデルの作成:肝臓におけるリン脂質代謝を検討するために、ウサギ総胆管結紮、四塩化炭素投与による肝障害モデル、ラット肝切除後の再生肝を作成し、NMRスペクトロスコピ-の対象とした。
2.in vivo NMR:ウサギおよびラット肝臓用にそれぞれ ^1H、 ^<31>P二重同調の表面コイルを作成した。また、慢性の肝障害を追跡する目的で、wire lessの二重同調表面コイルを作成し、これをウサギ肝臓に埋め込んだ。それぞれ良好なin vivoの31PNMRスペクトルが得られた。これを独自に開発したソフトウェア-でphosphomoneester(PME),phosphodiester(PDE)等でピ-クに分解し、解析を行った。
3. ^1H decoupling:ウサギ用の ^1H decoupling coilを作成し、decouplingを試みたが、コイル大きさや出力の問題があり、decouplingについては、現在ラット肝臓を用いて検討中である。
4.in vitro NMR:肝臓組織をfreeze clampにて採取し、過塩素酸抽出液を270MHz高分解能NMR装置を用いて ^<31>Pスペクトルを測定した。ラット再生肝では、PMEのうちphosphorylethanolamine(PE)が約2倍に増加していた。
5.化学分析:リン脂質代謝に関連する物質では、PMEとして、PEとphosphorylcholine(PC)が、PDEとして、glycerophosphorylethanomamine(GPE),ーcholine(GPC)が知られている。PEとGPEはHPLCを用いて、PCとGPCは酵素法を用いて定量する方法を確立していた。同時に、phosphonergeticsに関するATP、ADP、AMP、もHPLCにて定量した。
6.比較検討:ラット再生肝を用いた実験では、ATP、PME(PE+PC)についてのNMRスペクトルは、定量分析結果とよく一致したが、PDEに関しては、in vivo NMRではそのピ-クは全体の20ー30%を占めるのに対し、in vitro NMR、定量分析のいずれでも5%以下に過ぎなかった。このことは、in vivo NMRを解析する上で留意すべき点である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shigehiro Morikawa: "Observation of Rat Hind Limb Skeletal Muscle during Arterial Occlusion and Reperfusion by ^<31>P MRS and ^1H MRI" Magnetic Resonance Imaging.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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