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エネルギ-代謝からみたマウスの一日の行動に対する食事と運動の影響

研究課題

研究課題/領域番号 02808013
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関奈良女子大学

研究代表者

三好 正満  奈良女子大学, 家政学部, 教授 (30046479)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードエネルギ-代謝 / 制限食 / 不規則食 / 行動 / 適応 / 呼気分析
研究概要

当初の研究計画にほぼ従って研究を実施してきたが,実験動物を測定の容易さが原因でマウスからラットに変更した.なお,マウスについては今後徐々に調べていく予定である.今年度に得られた結果は次のようである.
1.動物を入れたケ-ジの出入口のO_2,CO_2を質量分析計を用いた呼気ガス分析計で分析し,Luskらの式を用いて,一日のエネルギ-代謝量を算出したコンピュ-タ-に記録した.今回,一度に,4ライン(従来は,2ライン)を測定出来るように改良した.
2.記録したデ-タより,一日の消費エネルギ-量,基礎代謝量,安静時代謝量,活動量,安静時間,活動負担度,行動力,行動変化量,情動性(いずれも,体重補正ありとなし)を算出するプログラムを自作した.
3.エネルギ-代謝量の測定と行動解析以外に,体重は必ず測定し,その他,必要に応じて,摂食量,便量,運動量,臓器重量,血中成分,体成分などを測定ないし分析した.
4.食事条件としては,自由食,80%制限食,66%制限食,60%制限食,絶食とし,絶食の除いて,毎日同量食べる群(規則食)と2日サイクルで量を変化させた群(不規則食)を設定した.その結果,80%と66%食では,ラットは,摂食量に応じて体重を落としたが,行動解析や成分の結果を総合して考えると,質的な適応が見事に成立しており,その様相を詳細に調べることが出来た.これらの制限下では,不規則食の影響は,30〜40日で消失していた.それに対して,60%食では適応成立せず,体重は辛うじて維持していたが,その他の指標値はコントロ-ル(自由食)とは明白に異なった.これらの結果から,66%付近に適応限界があり,それ以下の制限食では慎重な配慮が必要であると判断した.現在,絶食下でのBMRの低下の様相を詳細に検討中であり,更に,食事の質の影響についても引き続き検討する予定である.
5.運動条件については,トレッドミルの購入が遅れたため,安静群のみの実験しか行えなかったが,年度末にミルを購入出来たので今後,運動と行動の関連を調べる予定である.
6.その他,週齢差と性差については,約1年にわたり,雄と雌の行動変化を追跡し比較を行うと共に,標準的な行動値を得た.今後は,肥満群の行動の特徴をつかみたいと思っている.

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 三好 正満 ほか: "短時間のエネルギ-消費量測定によるラットの基礎代謝量,安静時代謝量算出法についての考察" 日本栄養・食糧学会講演要旨集. 44. 142 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 三好 正満 ほか: "エネルギ-代謝測定によるラットの行動解析一週齢差と性差" 日本栄養・食糧学会講演要旨集. 44. 141 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 三好 正満 ほか: "80%制限食の2日サイクルでの不規則摂取に対するラットの適応" 日本栄養・食糧学会講演要旨集. 44. 110 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 三好 正満 ほか: "エネルギ-代謝測定によるラットの行動解析" 日本家政学会研究発表会要旨集. 29. 31 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 三好 正満 ほか: "80%制限食の不規則摂取に対する幼若ラットの適応" 日本家政学会研究発表会要旨集. 42. 29 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 三好 正満 ほか: "ラットの安静時代謝量の測定法について" 栄養・食糧学会近畿支部大会講演抄録集. 29. 31 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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