研究課題/領域番号 |
02808032
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝生物化学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
岡島 史和 群馬大学, 内分泌研究所・物理化学部門, 助教授 (30142748)
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研究分担者 |
正 公枝 群馬大学, 内分泌研究所・物理化学部門, 教務員 (40201561)
戸村 秀明 群馬大学, 内分泌研究所・物理化学部門, 助手 (70217553)
近藤 洋一 群馬大学, 内分泌研究所・物理化学部門, 教授 (70008598)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 心房性ナトリウム利尿ペプチド / cGMP / FRTLー5細胞 / アデノシン / 百日咳毒素(IAP) / アデノシン受容体 / グアニル酸シクラ-ゼ / GTP結合蛋白質 |
研究概要 |
FRTLー5甲状腺細胞に心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)を作用させると著しいcGMPの生成が観察された。このANP応答はアデノシンなどのP_1プリン作動性アゴニストの添加で抑制される。種々のアデノシン誘導体、またP_1受容体アンタゴニストを用いた解析から、このアデノシンの抑制作用はA^1受容体を介していることが明らかにされた。細胞をあらかじめ百日咳毒素(IAP)で処理しておくと、ANPによるcGMP生成は変化せずにアデノシンの抑制作用が完全に消失した。このようにアデノシンのcGMP生成抑制系にはGiなどの百日咳毒素基質G蛋白質が関与していることが示唆された。また、このアデノシン作用はMRB22948などのcGMPホスホジエステラ-ゼ阻害剤存在下でも観察され、アデノシン受容体ーGi系はcGMP生成段階すなわちANP受容体ーグアニル酸シクラ-ゼ(最近、ANP受容体はグアニル酸シクラ-ゼドメインを同一分子中に有する単一蛋白質であることが明らかにされている)に対して抑制的に機能することが推定される。GiなどのIAP基質G蛋白質は当初アデニル酸シクラ-ゼ系の抑制性トランスデュ-サ-として同定されたが、その後、ホスホリパ-ゼC、A_2、各種チャンネルなどのエフェクタ-系に対するトランスデュ-サ-機能を有していることが明らかにされている。今回の知見からGiで制御をうけるエフェクタ-分子としてANP受容体ーグアニル酸シクラ-ゼが新たに含まれることが示唆された。
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