研究課題/領域番号 |
02808057
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
矢鳴 虎夫 九州工業大学, 工学部・電気工学科, 教授 (90039115)
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研究分担者 |
山川 烈 九州工業大学, 情報工学部・制御システム工学科, 教授 (00005547)
内野 英治 九州工業大学, 情報工学部・制御システム工学科, 助教授 (30168710)
廣田 豊彦 九州工業大学, 情報工学部・知能情報工学科, 助教授 (00144402)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 学習 / 感情 / 主観 / ファジィ / ニューロ / モデル / ファジィ推論 / 詩 / 理解度 / 学習量 / ファジイ推論 / メンバシップ関数 / 単元 |
研究概要 |
本研究は学習感覚や感情といったものを個別学習に導入できるような学習理論の提案とそのシステム構築を目指して3年前にスタートした。 一方において、1980年代の後半から、ファジィ理論の実用性がニューラルネットに関する理論とあいまってにわかに脚光を浴びはじめ、最近では、その応用は自然科学の分野にとどまらず、人文科学や社会科学への応用も盛んになってきている。本研究の当初においては、ファジィ理論、とりわけファジィ推論を教育評価システムの構築ツールとして積極的に取り込んだ研究は世界的にみても皆無であった。 このため、本研究における初期の成果は、決定論の立場で研究されてきた学習理論を、得点、理解度、学習量、努力量などといったものを人間的感覚で捉えられる理論として提示出来たことである。そして、この研究の過程で、直観推論に関する理論を発展させられたことも重要な成果である。更に、本研究を進めていく過程で、ファジィ推論が感情を伴う言語対象に対して極めて有効な方法論になることに気付き、ファジィ推論とアフィン写像の原理を用いて、主観観測モデル論を創始した。 そのため本研究の後半はこのモデル論に基づいた応用研究になったいる。とりわけ、今まで自然言語に関する研究分野で、ほとんど不可能であった情緒を伴う言葉、つまり詩のようなものの処理系にこの新しく創始されたモデル論が適用できたことで、将来、詩や短歌などを用いた情操教育・学習のためのシステム作成や感性をともなう対話システムを構築するための原理みたいなものが提示できた。 以上のことに関する一連の研究成果は、ファジィ理論とニューラルネットに関する各種の国際会議、情報処理学会、日本ファジィ学会、行動計量学会などで公的な場で報告している。
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