研究課題/領域番号 |
02F00047
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
鳥居 祥二 神奈川大学, 工学部, 教授
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研究分担者 |
CHANG Jin 神奈川大学, 工学部, 外国人特別研究員
常 進 神奈川大学, 工学部, 特別研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 宇宙線 / 高エネルギー電子 / 高エネルギーガンマ線 / 気球実験 / 宇宙ステーション / カロリメータ / 電子選別 / シンチファバー / 高エネルギー宇宙線 / シミュレーション計算 / 装置開発 / 気球観測 / 国際宇宙ステーション / シンチレータ / 光電子増倍管 / 半導体検出器 |
研究概要 |
●南極周回気球実験(PPB)のための装置開発と観測 南極周回気球実験による高エネルギー電子観測プロジェクト(PPB-BETS)を責任者として遂行し、平成16年1月に南極大陸で13日間の観測に成功した。このプロジェクトは、国立極地研、宇宙科学研究所などとの共同研究で、TeV領域の電子観測により電子加速源の直接的検証を行うことを目的としている。Chang氏は、装置開発に不可欠なシミュレーション計算を担当し、これまでの加速器ビームを用いたテスト実験データの解析をふくめて、極めて信頼性の高い結果を得ることに成功した。この成果は、ICRC03で発表するとともに、NIMへ投稿中である。観測データは現在解析中であるが、100GeV以上で約100例の電子イベントが観測されている。この観測量は、国内観測の10年分以上のデータに匹敵する。 ●宇宙ステーション搭載用電子、ガンマ線観測装置(CALET)の開発 神奈川大学では財団法人日本宇宙フォーラムの委託研究として、宇宙開発事業団、宇宙科学研究所等と共同で、宇宙ステーションにおける電子、ガンマ線観測を目指した装置開発(地上研究)を実施している。この研究では、装置概念設計に不可欠な最適化のためのシミュレーション計算を行い、観測上の制約条件をクリアーした上で、CALETの設計をほぼ完成することができた。さらに、2003年の8月から9月にかけて、CALETプロトタイプのビーム実験をCERNで行い、基本的性能の確認を行った。これらの成果は、ICRC03や2003年11月のSpacePart03(Washington)で鳥居が発表し、ProceedingsとしてNuclear Physicsに掲載が決まっている。 ●スペースにおける日中宇宙線共同研究の推進 Chang氏は、中国では月衛星ミッションのX線観測の責任者であるが、CALETプロジェクトに参加して共同研究の提案を行い、中国科学院によって「重要国際合作項目」の一つとして認められた。さらに、CALETの1/4程度の装置を中国の衛星で打ち上げる提案を行うなどして、日中共同研究の推進を図っている。
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