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食品由来含硫化合物の栄養生理機能

研究課題

研究課題/領域番号 02F00178
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関佐賀大学

研究代表者

柳田 晃良  佐賀大学, 農学部, 教授

研究分担者 HAN SEOYOUNG  佐賀大学, 農学部, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードタマネギ / 含硫アミノ化合物 / シクロアリイン / システイン誘導体
研究概要

申請者は既にタマネギ由来含硫化合物であるシクロアリインが、実験動物において血清脂質低下作用を示し、その作用機序としてリポタンパク質合成に重要なMTPの阻害作用を持つことを明らかにした。本研究では、タマネギ中のシクロアリイン以外の含硫アミノ酸やその誘導体がもつ脂質代謝への作用についてヒト肝臓モデルHepG2細胞を用いて、特に肝臓における動脈硬化発症に対する悪玉リポ蛋白質VLDL-apoBの合成・分泌を指標として評価を行った。S-メチルシステイン、S-エチルシステイン、S-プロピルシステインを培地に添加してヒト肝臓由来HepG2細胞を培養すると、炭素数の増加に反して細胞からのアポB100分泌が低下することが示された。培地中に分泌されたトリグリセリド濃度に関してもそれぞれ有意に低下し、アポB100と同様に、S-プロピルシステインが強い分泌抑制作用を持つことが示された。一方、肝臓における善玉リポ蛋白質HDLの指標となるアポA-I分泌に対しては、シクロアリインもシステイン誘導体もそのような抑制作用を示さなかった。また脂質前駆体[^<14>C]酢酸〜の脂質画分への放射活性の取り込みを指標とした解析に於いても、細胞内の脂質合成は抑制されないが、培地中への新規合成脂質の分泌が抑制されていることが示された。よってタマネギ中のシクロアリイン及びシステイン誘導体は、特異的に悪玉リポ蛋白質VLDL-apoBの分泌を阻害することにより抗高脂血症作用をもたらすことが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Seo-young Han et al.: "Cycloalliin, a cyclic sulfur imino acid, reduces serum triacylglycerol in rats"NUTRITION. Vol.19・No.2. 140-143 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Seo-young Han et al.: "S-propyl cysteine reduces the secretion of apolipoprotein B100 and triacylglycerol by HepG2 cells"NUTRITION. Vol.18・No.6. 505-509 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Seo-young Han et al.: "S-propyl cysteine sulfoxide and DL-methionine sulfoxide inhibit the secretion of apolipoprotein B100 and lipids in HepG2 cells"JOURNAL OF OLEO SCIENCE. Vol.51・No.4. 243-250 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2024-03-26  

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