研究課題/領域番号 |
02F00201
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
増田 隆一 北海道大学, 先端科学技術共同研究センター, 助教授
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研究分担者 |
カテリナ チチュリナ 北海道大学, 先端科学技術共同研究センター, 外国人特別研究員
チチュリナ カテリナ 北海道大学, 先端科学技術共同研究センター, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ホオヒゲコウモリ属 / 形態分類 / 分子系統 / ミトコンドリアDNA / チトクロムb遺伝子 / ユーラシア / 進化 / 地理的変異 |
研究概要 |
本特別研究員(研究分担者:カテリナ・チチュリナ)は、当初の研究計画通り、ユーラシア大陸産ヒナコウモリ科の中でも特にホオヒゲコウモリ属(Myotis)(亜属Selysius)に関する分子系統解析および形態分類を行うとともに,同属の数種について地理的種内変異を分子系統・形態の両面から明らかにすることを目的とした。本年度に得られた成果は以下の通りである。 (1)ミトコンドリアDNAのチトクロムネb遺伝子およびND1遺伝子に関する遺伝子増幅法の新しいプライマーを設計し、古いコウモリ標本からもDNA分析を可能にする技術開発を行った。 (2)ホオヒゲコウモリMyotis mystacinusには、形態的にも遺伝的にも異なるヨーロッパ産、コーカサス産および北西ロシア産の3亜種を認め,さらに亜種間の詳細な遺伝距離を計測した。 (3)日本を含むユーラシアに広く分布するヒメホオヒゲコウモリMyotis ikonnikovi、プラントホオヒゲコウモリMyotis brandtii、ウスリホオヒゲコウモリM.gracilis、M.aurascensなどの分子に基づく地理的変異と亜種分類の検討を行った。 (4)日本におけるMyotis属について、大陸産の地理的変異と比較しながら、分類学上の再検討を行った。 これらの成果の一部は、2003年度の日本哺乳類学会、東アジアの分子系統地理に関する国際シンポジウム(韓国)、日本哺乳類学会などにおいて講演発表し、日本およびアジアのコウモリ研究者と有意義な意見交換を行った。また、1つの論文を国際英文誌へ投稿中、2つの論文を投稿するため現在まとめているところである。
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