研究課題/領域番号 |
02F00247
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
徳留 信寛 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授
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研究分担者 |
黄 新恩 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 乳がん / 遺伝子多型 / P53(Arg72Pro) / P73(G4C14-to-A4T14) / リスク |
研究概要 |
本研究では、発がんとの関連が報告されているp53(Arg72Pro)とp73(G4C14-to-A4T14)に関する遺伝子多型と乳がんリスクの関連を症例・対照研究により検討した。症例群は1999年4月から愛知県がんセンター病院で病理組織学的に診断された乳がん患者200名で、対照群は健康診断を受けた282名女性であった。文書により同意を得た後、採皿を行った。調査期間は1999年4月から2002年7月までであった。PCR法により多型を調べた。Arg72Pro多型について、症例ではArg/Argが64(32%)、Arg/Proが100(50%)、Pro/Proが36(18%)、対照では、Arg/Argが114(40.4%)、Arg/Proが138(48.9%)、Pro/Proが30(10.7%)であった。G4C14-to-A4T14多型について、症例ではG/Gが118(59%)、G/Aが64(32%)、A/Aが18(9%)、対照では、GIGが153(54.3%)、G/Aが112(39.7%)、AIAが17(6.0%)であった。Arg/ProとPro/Proをあわせると、OR=2.14(95%信頼区間=1.21-3.79,p<0.05)であった。p53(Arg72Pro)遺伝子多型は乳がんリスクに関与している可能性が示唆されたが、それらの遺伝子多型と生活票因の交互作用が認められなかった。G/AとA/Aをあわせると、OR=1.37(95%信頼区間=0.68-2.78,p>0.05)であった。p73(G4C14-to-A4T14)遺伝子多型は乳がんリスクに関与している可能性が認められなかった。その結果が既にBreast Cancer(Volume 10,Number 4:307-311)に刊載された。
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