研究課題/領域番号 |
02F00290
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
経済統計学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
氷鉋 揚四郎 筑波大学, 農林工学系, 教授
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研究分担者 |
UZ?ZAMAN MD. Akhter 筑波大学, 農林工学系, 外国人特別研究員
UZ?ZAMAN MD. Akhtar 筑波大学, 農林工学系, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 為替管理 / バングラデシュ経済 / 輸出志向性 / 実質内外価格差 / 輸出競争力 / 経済統合 / CGEモデル |
研究概要 |
70年代、80年代のアジア諸国の急速存経済成長は、輸出志向の国際貿易政策が重要な経済政策であること示した。その後の研究により、経済発展のどの段階にある国であっても、輸出競争力の強化が高い経済成長の基本的条件となることが示された。また輸出競争力に大きな影響を与えるのは為替レートであり、実質為替レートを反映した輸出競争力の強さで輸出部門を中心に成長を実現する例と、過大な為替レートを維持し非輸出部門を中心に成長する例があること、知られている。 今年度は、引き続き、バングラデッシュの為替管理をめぐる経済環境およびその特徴を解析し、国際貿易競争力の特徴分析、インフレの主要因の解析、金融自由化と長期貨幣需要要因分析、貨幣流通速度の計測とその要因分析などをを行った。これらの成果は、各々、関連する専門誌に投稿中である。 今年度は、この他に、インド、バングラデッシュおよびパキスタン間の経済取引を開放化し、統合することによる各国の便益、費用を計測するためのCGEモデルを構築した。大インド圏での経済統合は、政治的には問題の多いところであるが、各国が独自に抱える貧困、経済的脆弱性、地域格差問題などを解決するためには、そのような経済統合の合意に向けて何らかの一歩を踏み出すことが必要であることは認識されている。本研究は、その可能性を経済的メリットから分析し、克服すべき課題を浮き彫りにしたものである。過去には、T.A.Srinivasanによってそのような経済統合のメリットを分析した研究があるが、本研究ではこれとの比較研究が可能になるように諸条件を設定している。焦点は、自由な経済取引を妨げている各国の障害を取り除くことによる様々な便益を計測することである。この研究成果は、来年度の環太平洋国際地域学会東京大会で発表する予定である。
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