研究課題/領域番号 |
02F00656
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
廣川 信隆 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授
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研究分担者 |
TENG Junlin 東京大学, 大学院・医学系研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | キネシンスーパーファミリー蛋白 / KIF3 / KAP3 complex / 欠失変異マウス / KAP3 / 遺伝子欠失マウス |
研究概要 |
細胞内においてタンパク質は細胞体で合成された後、様々な膜器官や蛋白質複合体の形でモーター分子によって各々決められた場所へ輸送され、機能を果たすと考えられる。この機構を明らかにすることは細胞生物学における非常に重要な課題である。KIF3/KAP3 complexは細胞内物質輸送を担う分子群であるキネシンスーパーファミリー蛋白(KIFs)の中でもきわめて重要なユニットである。私の所属する研究グループはこのcomplexが生体内で重要な役割を果たしていることを明らかにしてきた。 キネシンスーパーファミリーKIF3A/3B関連蛋白KAP3の機能や生体内での意義を明らかにするための有力な方法のひとつとして、標的遺伝子組み替え法を用いて作成したKAP3欠失変異マウスを主な実験材料として使用している。KAP3欠失変異マウスを組織解剖学、生化学、細胞生物学などの諸技術を総合的に用いて組織、細胞、分子レベルで解析を行った。これまで、KIF3/KAP3 complexが神経回路網の発達に重要な役割を果たしていることを裏付ける実験データが蓄積された。更に、キネシンスーパーファミリーKIF3A/3B/KAP3 complexのBinding蛋白の同定及びCargoの解明を行った。神経の発育においでは、KIF3A/3B/KAP3 complexが大切な役割を果たしているが分かってきており、現在、これらの研究結果を投稿中である。今後もさらに興味深いデータが出ることが予想される。
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