研究課題/領域番号 |
02F00731
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 克 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授
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研究分担者 |
MAJED Safaa Ahmed 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 特別研究員(外国人)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 仔稚魚 / 初期減耗 / 成長 / 水温 / 塩分 / 餌料 / 核酸比 / ヒラメ / マダイ / 核酸 / タンパク質 / クエン酸生成酵素 / 乳酸脱水素酵素 |
研究概要 |
魚類仔稚魚期の成長とタンパク質合成速度に対する水温、餌生物の種類、発育段階などの影響を、飼育実験により詳細に調べた。特に、成長速度、タンパク質合成速度とタンパク質合成・分解関連酵素および核酸(RNA、DNA)の動態との関係に注目し,マダイ・ヒラメ・アユについて,生化学的な分析を行った。 1.ヒラメ仔稚魚の成長に対する水温と餌料の質の影響 ヒラメを卵期から15、18、21℃で飼育すると、成長速度は高水温ほど速く変態も高温において早期に開始されたが、変態時の全長は高温ほど小さかった。また、変態完了後の稚魚を15、18、21、24℃の4通りの水温とアミ類、人工飼料、アミ類+人工飼料の3通りの餌料条件下で飼育すると、いずれの餌料区でも高水温ほど高い成長が認められた。ところが、成長速度の指標と考えられてきたRNA含量とRNA/DNA比は、水温上昇とともに減少した。 2.マダイ仔稚魚の成長に対する水温の影響 15、18、21、24℃の4通りの水温条件下で仔稚魚を飼育すると、ヒラメと同様に水温の上昇とともに成長速度は増加した。同一の水温では、マダイ仔稚魚のタンパク質量、RNA量、DNA量はいずれも成長に伴って増加した。飼育水温間で比較すると、RNA量とRNA/DNA比はどちらも水温上昇とともに減少した。 3.アユ稚魚の成長に対する塩分の影響 アユ稚魚を淡水および海水(約0.3%)で飼育し、成長を比較した。アユ稚魚は海水中よりも淡水中でタンパク質合成速度および成長速度が速く、RNA/DNA比もそれに対応して淡水中で有意に高かった。飼育実験に供したアユ稚魚は海水域あるいは汽水域から河川へ遡上する時期に対応しており、成長においても河川に遡上した方が有利であることが明らかになった。
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